表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヴェルデドラードの日常  作者: 雨根
蝙蝠様の苦労日記
74/74

とあるブッタイのカウンセリング

本編57話直後

 ちょっとなつかしいハナシをしようか。ムカシのイヌのハナシだ。


 イヘンのマエのイヌは、そりゃあひどいヤツだった。


 ゴウマン。ドクゼツ。ワガママ。ウエからメセン。ヒトぎらいのメンドウくさがり。


 うむ。エにかいたようなクズヤロウだった。


 オレサマも、ナンドさかさづりにしてやろうかとおもったものだ。


 あと、ケッコウあそんでたな。オンナと。



「ちょっと待ってください! 事実無根です!」



 ……いいなおすか。


 あそんでたな。オンナで。



「だから……っ」



 それが、イマはすくいのないへたれなんだなぁ。


 ムカシにもどれとはいわないが……。


 なぁ、イヌよ。



「………………何ですか」



 おまえ、そんなにこわいのか? ゴシュジンにテだすのが。



「……」



 ヒザかかえてまるくなるなよ。でかいオトコがやってもかわいくない。


 あと、なくな。いいカゲン、ひからびるぞ。



「泣かしてるのは誰ですか……」



 それもなさけないセリフだが。


 ――まぁ、いい。


 オレサマ、ちょっとかんがえたんだよ。


 ゴシュジンとどうこうさせるマエに、イヌのイシキカイカクしないとダメだな。


 だから、イヌ。おまえ、もうムリしてゴシュジンくどかなくていいぞ。



「……っ、それは」



 まぁ、きけ。


 それでかわりに、ゴシュジンにあまえたおすんだ。



「はっ?!」



 うむ、それがいい。


 おもいっきりあまやかしてもらって、それでな、わすれてしまえ。


 こわがってること、ゼンブ。



「……」



 わすれて、しあわせになって、ゴシュジンがもういなくならないとジッカンしろ。


 いいか、しあわせになるんだぞ。


 それから、またくどけばいい。


 それで、



「……それで?」



 もし、ゴシュジンがゼンブおもいだしたら、



「っ!」



 しぬキであやまれ。


 イヌがないてあやまれば、ゴシュジンのホウがおれるだろ。


 そもそもオレサマ、あのケンにかんしては、イヌのナニがわるいのかわからんが。


 とにかく――わかったな。



「…………はい」



 よし。


 ――やれやれ。セワのやけるヤツだな。


 ああ、ところでオレサマ、ちょっときづいたことがあるぞ。



「何ですか?」



 あのな、ゴシュジンとイヌ、セイベツをギャクにすればバンジカイケツするんじゃないか?


 ちょっとコウカンしてみないか?



「いや、無理ですからね。冗談ですよね?」



 うむ。冗談だ。


 ……ハンブンほどホンキのな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ