第4話〜安否確認
第4話をお届けいたします。物語はようやく 向いて行くでしょうか?と皆様の心を引き付けるような展開にしたいのですが少しでもお楽しみいただけましたのならば幸いです。、
ここで一旦、二人はお互いのスマホを取り出し、安否確認と生存報告のメッセージを送り合うことにした。
【メッセージ画面】
結衣(中身:航):
「おい結衣! なんとかお前のオカンは誤魔化した。進路の話で盛り上がったって言っといたからな。あと、クローゼットは絶対に開けてない。誓って!」
航(中身:結衣):
「航くん、お疲れ様! こっちもお父さんをスルーして部屋に逃げ込めたよ。ご飯冷めてるって言われたけど、お腹空いてないから後で食べる。……あと、机の横の『怪しい雑誌』、見てないから。本当に見てないから安心して!!」
結衣(中身:航):
「ぶっ……!! 見てんじゃねーか!!!(泣)」
お互いの家庭環境という名の地雷原をなんとか踏み抜かずに済んだ二人は、ベッドに泥のように沈み込んだ。見慣れたはずの自分の部屋が、他人の目線を通すだけでこれほど未知の空間に思えるとは。
「明日の学校、どうすんだよこれ……」
別々の部屋で、二人は全く同じ絶望を口にしていた。中身が入れ替わった高校生二人の、奇妙で過酷な二重生活が本格的に幕を開けようとしていた。
ご一読いただきまして誠にありがとうございました。




