第2話〜ミッション①
第1話をお届けいたします。初めて 入れ替わり、2人は動揺しますが それでも冷静な部分を出して ミッションも組み立てていきます。やはり 再び入れ替われない 以上、それぞれの実家へ 別々 書いていくしかなさそうです。体のような 顛末が待っているのでしょうか?お楽しみください。
「それじゃあ……とりあえず、お互いの家に帰るしかないわね」
結衣(中身は航)がため息混じりに言うと、航(中身は結衣)も小さく頷いた。スマホの画面には、すでに双方の家族から「遅い」と催促のメッセージが届き始めている。
「あの日々の玄関を開ける瞬間が、これほど恐怖に感じるとは思わなかったぜ……」
「私だってそうよ。言っておくけど、私の部屋のクローゼット、勝手に開けないでね?」
「善処する。お前も、俺の部屋にある怪しい雑誌とか見つけてもスルーしてくれ」
お互いに絶対に破ってはならない「実家突入のルール」を早口で確認し合う。ここから先は、一歩間違えれば即座に不審者として家族に怪しまれるリアルな潜入ミッションだ。
高架下のコインランドリーを出ると、夜の生温かい風が二人の偽りの身体を撫でた。
「じゃあ、また明日、学校で」
「ああ、ボロ出すなよ」
二人は正反対の方向へと歩き出す。見慣れたはずの自分の街が、今はまるで未知の異世界のように思えた。
お互い実家の住所を教え合い、起動したマップアプリのナビゲーションにそれを入力しあった。
そうしている間にもショートメッセージが届く。
母親から。━━早く帰ってきなさい。なにかあったんじゃないでしょうね?心配かけないで。
もう一度いただきまして誠にありがとうございました。




