49 協賛
マリエール商会が協賛するスポーツ、芸術、文化活動に旧王族貴族が主体で行う事についての議論が行なわれた。
49 協賛
西側のマリエール王国には旧王族や旧貴族がいて集会を開いている者達もいる。マリエール王国側のスパイもいて概ね把握できるが
マリエール王国批判が出て不快だ。スパイには録音機持たせている。これは旧王族や旧貴族に文化、芸術、スポーツ活動に旧王族や旧貴族が中心に行ない、マリエール商会が協賛する提案をした直後の集会だから注目した。録音を再生した。
「お集まりの皆様、今日は良くお出でくださいました。早速議題に入ります。先ず文化、芸術、スポーツ活動に旧王族や旧貴族が中心となりマリエール商会が協賛するという物です。嫌らしい事にこういった活動に積極的に行なう旧王族や旧貴族に王族貴族としての立場をある程度認めるというものです。具体的な提示もありました。逆に言えば。こういった活動に関わらない旧王族や旧貴族は王族貴族の立場を認めないというようにも取れます。やり取りを聞かれた方も多いでしょう。この件を皆様どうお考えですか。」
ちなみに旧王族や旧貴族の王族や貴族の立場とは具体的には最大以前の10%までの支給、財産保障、身分の保障など様々だ。マリエール王国よりの立場をとったから得られた立場だ。失うわけにはいかない。
「私が聞いた話しでは一定の給与も出るそうです。やらなければ立場を失うならやらねばならないでしょう。」
給与というのはマリエール商会が協賛する活動の事務も行ない活動費から役員手当として出される費用の事を指す。
「しかし王族、貴族の視点の活動と平民の視点の活動では異なると思いますし経験なかったり得意でない物興味のない物には尻込みします。やれる事がないかも知れないですよ。」
文化活動の例示についてはもっかマリエール商会で作成中である。具体的な案が出てから決める事になるだろう。議長が、
「具体的な案が出てやれる物があればやるという事でいいですか。違う意見の方は仰って下さい。」
一人の参加者が、
「違う意見という事ではないのですが、こちらからこれならできるという物を上げてはどうでしょう。乗馬とか剣術とかダンスなら貴族王族が得意ですよ。」
別の参加者が、
「なるほど、言われるのをただ待つよりも積極的に言った方がより効果的ですね。マラソンなどのように平民にも馴染み易いものも上げた方がいいかも知れませんね。」
別の参加者が、
「出来るだけ広く種目を上げましょう。それも相手に取り上げやすい種目を。出来るだけ積極的に賛同しましょう。王族や貴族がマリエール商会の事業に賛同している事を示すために。」
意味のある会話はそこまでだった。最近は過激な会話がなりを潜めて会話を元に出動する事もなくなった。誰もが穏便さを求めるようになった。マリエール王国一強になって逆らう者がいなくなった。
マリエールはふと見て感じた。激動の時代を生きて来たけれどマリエールも転生した年にいつしか近いたのだと。あの時マリエールは暗殺者に殺されて転生した自分が元の自分の年齢に近付いたのは不思議な気分だ。
マリエールはふと思う。そろそろ転生する前の自分と同じ年になる事を。あれから激動の連続だった。ようやくマリエール王国一強になった。




