44 会談
高国の荘園問題は深刻だ。荘園問題で灌漑開拓事業ができなくなる場合がある。マリエールは必要な荘園は買い取って事業を行なった。
44 会談
この国は公地公民制のはずだったが何時の間ににか荘園が広がった。国の管理する土地は僅かだ。マリエールは高国の国王に、
「公地公民制に戻すべきです。私は陛下にお力添えします。」
結局、マリエールが希望する土地はマリエール商会が買い取りマリエールの荘園になった。マリエールの荘園では自由が保障され、平等で豊かで教育も施されるようになった。火種になった。
争いが起こったのはこのやり方が始まって一年後だ。マリエールが土地の買い取りを求めた。貴族が拒否した。マリエール商会のアンドロイドは貴族を収納した。そんなことが何度か続いた。マリエール商会が荘園を独占するのにあまり時間はかからなかった。マリエールは荘園を国に返納することを決めた。実質的な管理はマリエール商会が行う。マリエール商会が実質的に高国を支配している事になる。マリエールはこの事を嘆いて、
「マリエール王国は高国から撤退します。マリエール商会の交易部門だけ残します。」
時の高国の国王は英邁だった。貴族に任せたりせず。代理人を立て
管理した。
高国の日本文化はマリエールの思惑通り順調に進んだ。マリエールのイメージを押し付けた感が強い。本当に伊万里焼きや友禅染めが高国に自然発生したのか疑問だ。魚を生で食べる風習はなかった。アンドロイドがいるからこそできる事だ。
マリエールは高国の日本文化を満喫した。マリエールの周りに日本文化を用いるように指示をした。全てはマリエールの我が儘だ。アンドロイドは自立判断ユニットにバージョンアップしたがマリエールを崇拝する気持ちが強くアンドロイドに囲まれて暮らすマリエールには周りの人々の気持ちが判らない。マリエール独裁者になった。
当然反発がある。それをアンドロイド達が潰しているのが現状だ。反旗は意外なところで起こった。北の国だ。確かに北の国にほとんどアンドロイドを配置していない。反旗を上げようとすれば上げられる。何故今頃北の国がは反旗を翻すのか判らない。なにをする気か判らない。マリエールは、
「アンドロイド部隊に出動命令を。」
すると感情のあるアンドロイドが、
「お待ち下さい。マリエール様。原因究明の方が先でございます。おそらく何人もの共犯者がいるはずです。彼らが何故どんな目的で反旗を翻した知るのが先です。凡そのことは想像がつきますが。」
マリエールは感情のアンドロイドのいい方に怒りが込み上げた。
「あなた、何がいいたいの。」
感情のあるアンドロイドは怯まず、
「マリエール様は元いた何処と同じやり方で此処を治めようとなさっています。産業、事業を行なって貧民を助ける。それが此処でも通用するか考えず、何故人々の声に耳を傾けないのですか。かつては人々のことを思って行動していたあなたが。」
一々考えていたら頭がまわらないからよ。だから自立判断ユニットにバージョンアップしたじゃない。
「私の努力が足りないという事かしら。」
感情のあるアンドロイドは、
「ええそうですね。」
と平坦に言った。
北の国が反旗を翻した。マリエールは直ぐにアンドロイド部隊を送ろうとした。感情のあるアンドロイドに止められた。




