43 高国
マリエールは高国の国で高国の言葉で対等な関係を告げた。高国の人々は歓喜に震えた。両国の国王は会談に入った。
43 高国
マリエールの高国来訪は高国の人々には吉報だ。アーリア帝国には属国並みの扱いをされていたのに代わったマリエール王国は高国に来訪してくれた。今後は対等な扱いを約束されたという事なのだろう。マリエールは、
「高国の皆様、国王陛下、私はマリエール王国の女王マリエールと申します。この度はお招き頂きありがとうございます。私のたっての願いを叶えて頂き嬉しく思います。私はこの国の文化、芸術、産業など様々な事が好きです。勿論高国の方々も大好きです。お互いに友好を深めましょう。お互いに対等な立場で語り合いましょう。お互いの国の幸多からん事を願います。」
一斉に拍手が起こった。世界最強の国の女王が高国の国で高国の言葉で対等な関係を誓ったのだ。これを奇跡と言わずして何を奇跡というのか。高国の国王も、
「マリエール女王の情け深いお言葉、とても感謝します。ありがとうございます。あなた様のように方、あなた様の国、全てが素晴らしいです。この世に生まれてこんなに感謝した事はございません。これからも長く良い関係が続きますように切に願います。」
お互いの挨拶が終わり席に着いた。着席するとお茶とお菓子が出された。和菓子だ。国王が味見してマリエールに勧めた。マリエールも食べる。
「こんな美味しいお菓子始めて食べました。」
無論今世になってという意味だけど。高国の国王は、
「それはようございました。」
和菓子談義をしばらく続け、マリエールは、
「この国の伝統や文化を保つ事が前提ですが、砂糖という材料を使えば和菓子の幅が広がると思います。この国の南方で取れる甘味です。」
マリエール商会を通じて砂糖の供給をする事になった。
学者も交えてこの国の歴史や考古学の話題になった。この国の明確な歴史は300年程度だが、口頭で伝えられた話しが1500年程度ある。大陸の西には高い文明がある約3000年の歴史がある。その歴史は史書という書物で詳細にまともられておりマリエール王国の図書館で厳重に保管されている。高国の300年の歴史は紛れもない事実だ。しかしそれ以前はほとんどが神話だ。この神話に基づきこの国独自の神道が生まれた。この国の宗教だ。マリエールは、
「我が国の歴史書にも高国について書かれた書物が幾つかあります。双方の学者同士で話し合うのもいいかも知れません。」
とまとめた。
次は産業、伝統、文化だ。様々な高国の産業、伝統、文化を双方で支え合い育成していく事が決まった。マリエールは、
「高国の産業、伝統、文化はどれも素晴らしいものばかりです。しかし放置しておけばいずれ廃れるでしょう。高国、マリエール王国の双方が協力しあって高国の産業、伝統、文化を守っていきましょう。」
具体的にはマリエール商会の支援だ。マリエール商会の支援には高国の協力も必要だ。例えば白米の安定した供給には灌漑、開拓事業が不可欠だ。それぞれの土地にはそれぞれ利権を持った者がいる。そんな利権はマリエールには邪魔だ。マリエールが自由に支援できる社会制度が必要ようだ。マリエールは高国の根本的な改革に乗り出した。
先ず歴史問題や考古学の検証から始まった。双方の学者で話し合うことにした。次は産業、伝統、文化の問題だ。




