39 外交使節団
外交使節団の団長はアンドロイドに収納された。10秒以内に立ち去ないと皆殺し言われて皆逃げ去っ。た
39 外交使節団
アーリア帝国の外交使節団がマリエール王国に到着した。マリエール王国は外交使節団を丁重に饗した。初回のマリエールとの会談が開催された。外交使節団の団長の目には、マリエールは小娘に見えた。この侮りが帝国の未来を暗澹とするだろう事を知らないで、マリエールは、
「今回は、何用でお見えですか。」
と尋ねた。国王としての威厳のない発言が、元小国の辺境伯の娘だと言う侮りもあり、
「今回マリエール王国の諸国連合への所業を糾弾に来た。お前のような身でアーリア帝国に盾を突くとは烏滸がましいにもほどがある直ちに謝罪しろ。」
マリエールは弱い貫通魔法で外交使節団の団長の眉間に穴を開けた。アンドロイドは団長を直ちに収納したので床を汚すような事はなかった。マリエールは、
「アーリア帝国からの宣戦布告確かに受け取った。お前らも団長のようになりたくなければ直ちに団長の首を持ち帰り今日より一ヶ月後マリエール王国の全軍でアーリア帝国に攻め入ると皇帝に伝えよ。10秒以内に立ち去らないと命はないぞ。」
蜘蛛の子を散らすようにアーリア帝国の外交使節団は団長の首を持ってマリエール王国を立ち去った。事の次第を聞き及び議長は嘆いた。
「外交使節団の団長の人選が悪かった。皇帝の腰巾着を団長に選ぶように皇帝に言われても断るべきだった。この帝国の行く末は長くない。既に膿んで屋台骨が折れかかった今、マリエール王国に抗するのは無駄か。」
無駄とは判っていても国防会議は開かぬわけにはいかない。議長は、
「後2週間でマリエール王国との戦端が開かれる予定です。マリエール王国の事はほとんど掴めてません。どのように攻めて来るかも判りません。頼みの外交使節団も何も掴まず戦争の火種になって帰って来ました。事ここ至れば。戦争に勝つしかありません。国防大臣、戦争に勝つ手段を示して下さい。」
国防大臣は、不満を隠しもせず、
「相手は人間ではないと外交使節団の派遣の時に言ったはずです。それを皇帝の腰巾着が話しぶち壊して戦争に引きずり込んだのです。人間でない相手にどうやって勝つのですか。」
議長も思う。戦争をすべき相手と戦争をする理不尽さ。無能な皇帝故招いた悲劇。今更遅い。勝つしか我々の生きる道はない。
「あなたには勝つ方策を示せ言っているのです。あなたで無理なら代わりの人に代わって下さい。」
国防大臣に代わって陸軍参謀が発言した。
「敵は上空からの攻撃が得意なようです。陸軍では強力な弓矢を開発して前線に配備しています。敵が上空から来るなら直接帝都を狙う事も有り得ます。帝都の守りも増強しています。」
そうだ。それが彼らのやる仕事た。効果があるどうか判らないが足掻くしかない。
「よろしい。全力でこの帝国を守れ。」
国防会議は終わった。帝国は臨戦態勢に入った。長く戦争がなかったせいで皆がどう動いていいか判らない。これもマリエール王国の作か。王宮の周りに陣が構えられる。こんな陣形だ駄目だ。心の中で叫ぶ。何が正解か判らない。もう我々は滅びる。慚愧の思いが心を駆け巡る。
国防会議が開かれた。国防大臣はマリエール王国は敵にする相手ではいうばかりで話しにならない。陸軍参謀が代わりに話した。




