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 グループ活動による魔法共演は、ランスを中心に順調な仕上がりを見せた。クラスのもう一方のグループに対してマリエールはクラスメイトとして協力しようと呼び掛けた。

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 ランス達は次の日の夕食、5人で打ち合わせた。結果土魔法はランス、火魔法はマリエール、光魔法はダリア、水魔法はミック、風魔法はマリアンヌが担当する事になった。毎日夕食の時に話し合い構成を決めていった。始めての休みの日初練習をした。いきなりではタイミングが難しく共演になってない。

「ミックもっとゆっくり。マリアンヌもミックの動きに合わせて。」

ランスの厳しい声が響く。毎週休みの日に練習がある。徐々に成果が出る。クラスの選抜会は、間もなくだ。ランスは、

「随分みんなの動きが良くなった。この調子で当日もいこう。」

みんなは頷いた。

 かたやもう一つの4Aクラスのグループは盛り上りを欠いた。グループ活動を行う意味も見失っていた。一部のメンバーは義務と割り切りメンバーを叱咤激励して課題に取り組もうとしたが、いかんせん士気は上がらない。

「どうせ我々はマリエー女王に見捨てられたメンバーなんでしょうやるだけ無駄よ。」

投げやりな言葉が飛ぶ。伝え聞いたマリエールは、クラスの全員の前で、

「私はクラスの誰一人として見捨てたりしていません。あなた達は大事なクラスメイトです。私の仲間です。」

この言葉は全員の胸を打ち全員が魔法共演に真剣に取り組む事を誓う事に繋がった。

 諸国連合の最西端の国にアーリア帝国軍が続々と入国した。国は戦争へと向かった。最西端の国はマリエール王国の軍事力を見誤っている。最西端の国は、

「国境も接していないマリエール王国の軍など恐れる必要はない。ましてアーリア帝国の後押しがあるのだ。敗ける筈がない。」

と鷹を括っていた。しかし、現実にはマリエール王国と最西端の国の間の北の国は防波堤にはならなかった。それどころか北の国の軍そのものが攻めてきた。それどころか他の諸国連合の軍までもが。南と東に敵に周り、軍勢でも劣勢に陥った。そしてマリエール王国軍の戦法が奇抜である。近衛騎士団のロンメルの目から見てもマリエール王国軍の戦法は異常である。フライで空中に浮き爆裂魔法を叩きつける戦法だ。戦法と言えるだろうか。ただ一方的な虐殺だ。軍事施設、王宮、領城などが標的だ。この攻撃で生き残った者は少ない。マリエール王国軍だけが侵入してきた。殲滅作業だ。ロンメルは逃げた。もはや守るべき国がない。ロンメルは必死に逃げた。

 最西端の国は北の国の一部になった。対アーリア帝国の前線基地としてマリエール王国軍も常駐している。もはや国としての面目はない。

 やがて時が過ぎ諸国連合は無くなった。西端の国は北の国に併合され他はマリエール王国寄りの国となった。ロンメルは国王の判断が過ちだったと考えている。国を失った亡国の民は北の国やマリエール王国に擦り寄って生きる者とあくまで独立を目指す者がいたが一般市民にとっては国のあり方など関係なく日々の暮らしが出来ればどちらでも構わない。元の暮らしに戻りたい者はその恩恵を受けていた者で極少数だ。

 諸国連合の西端の国は、アーリア帝国との絆を深めマリエール王国の通告を無視してアーリア帝国の軍を招き入れた。

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