21 入試勉強
ランスは魔法学院の入試に関する書類を見た。面接があり、礼儀作法の講習会があるらしい。それに歴史と地理が問題だ。
21 入試勉強
書類も見た。魔法学院の説明と入試に関係する事が書かれていた。入試は学科と実技と面接がある。入試資格にはこの国の国民であれば身分を問わないが、面接には品位が求められる。求められる品位については市民向けの講習会ある。王宮の取り引きに支障がないくらいの常識的な会話や手紙のやり取りだけど、冒険者の会話とは違う。刑事の会話も違うだろう。講習会は受けておいた方がいいだろう。
実技は火魔法、水魔法、土魔法、風魔法の基本だが、一つも出来ないと失格になる。これは問題ない。
問題は学科試験だ。魔法の一般知識、魔法史や魔法原理、魔法の使われ方、魔法の法律規則、魔法は暴力にもなるから使っていけない時、場合、場所があるのだ。歴史、この国や近隣諸国の歴史だ。地理もこの国や近隣諸国だ。国語や数学はあまり問題ない。
ようするに品位について確認する事と、魔法の一般知識と歴史、地理については図書館で調べる必要がある。過去3年間の学科試験と実技試験の課題、面接試験で良く聞かれる事が、資料としてある。本として魔法の一般知識、歴史、地理、国語、数学、礼儀の本があり、こられは返さなくてもいいとただし書きがあった。頼んだ2冊を含めて読んでいこう。
この国の歴史は複雑で面白い。立場により見方が変わってきそうだ。今の女王も一領地の領主の令嬢から実力で、若しくは人に推されて女王になった。しかも2カ国を統合してしかも北の国の三分の一をこの国に割譲して、女王自身の名前を国名にしてまるで強力な独裁者だ。それがただの8歳児。どうしてそうなるのか理解が難しい。たかが冒険者に丁重に接して、あまつさえ冒険者に魔法学院への進学を真剣に勧める。実力があるのだろう。人の使い方が上手いのだろう。リーダーシップがあるのだろう。だけど8歳児にそれだけでは従わない。この女王は真に認める者は敬意を持って接して、必要と思った事は誠心誠意やり遂げる人物だという事だ。ただの8歳児が出来る筈がない。女王も転生者なのだろう。それなりの人物なのだろう。たった一度だけの出会いだけど、聡明さと人格を兼ね備えた人物だったな。自分など及びもつかない人格者だった。
地理の本に地図がある。この国マリエール王国は、南と東に長い海岸線がある。漁業が発展している裏打ちにもなる。当初マリエール女王が領主令嬢として住んでいた国の海岸線の約5倍だ。面積は3倍だ。一領主令嬢がたった2年で元いた国の3倍の国の支配者になるのは大変な事だ。しかも女王は軍拡したわけではない。防衛の末に今があるだけだ。しかも好んで女王になったわけではない。女王になるように推されただけだ。脚本があるのかも知れない。だけど本人をみれば、推したくなる人物だ。
女王の夢は、いずれ身分制度がなくなる事だそうだ。女王はその時のために身分に関係なく教育の機会を与えるそうだ。今の段階では全員の国民に教育の機会は与えられてない。しかしながら遠くない未来義務教育を導入したいらしい。
残るのは勝者の歴史だ。歴史書に書かれた事が全て真実とは限らない。女王は軍拡したのではなく防衛しただけだそうだ。




