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くるみの見た景色

「いや、結構強いぞ!あのドラゴン、火野の攻撃なのに!」

「だからやめときましょって言ったじゃない!刺激して馬鹿じゃないの!いまからでも遅くはないわ。逃げましょう!」

「……背中を見せると……それを追ってくる習性……あるかも……あのドラゴン……」

「さっさとヒナタに倒してもらいましょう!」

「切り替えはえーな!」


一同がドラゴンを倒すか否かでてんやわんやする中、岩陰にヒナタが戻ってきた。


「あのドラゴン、ステータスは私よりちょっと低いくらい!だからかなり強めだと思う!」


■ドラゴンのステータス値


 HP 2000/2000


 攻撃力 800


 防御力 800


 速攻性 800


 命中力 800


 知力 50


 創造性 50


「じゃあ、ちょっと考えないといけないかもな」

「そうね、とりあえず久東が背中を向けて全力でオトリになる。そしてその背後をヒナタがドーンよ」


カレンの案を全員がスルーした。


「たぶん、あのドラゴン全員が攻撃してくるんだと思う。さっきも左のドラゴンが吐いた光線が火の玉に当たって食らってなかったもん」


あの三首がそれぞれ攻撃してくるとなるとなかなか隙を見つけるのが難しい。


「でもヒナタ以下のステータスみたい!ヒナタ勝てるかも!」


再びヒナタが飛び出して、攻撃を仕掛ける。


「おい!ヒナタ、やばいと思ったら引っ込めよ!」


【第一のスキル 火砲】


ヒナタはドラゴンの横部に飛び出し、不意打ちを狙った。しかし、左首がギョロリとこちらを向き、白い光線を吐き出してくる。


「ドゴォォォォン」


再び相殺されてしまい、その隙にドラゴンはヒナタの正面を向き直した。


「ピョン、ボカン、ズドン」


三首が時間差でそれぞれ赤、青、黄色の光線を休みなく打ち続ける。


【第一のスキル 火砲火砲火砲】


ヒナタもそれに応戦し、互角の戦いを見せる。


「……ヒナタ凄すぎじゃないの?そもそもなんで火野ちゃんの技使えてるのよ」

「まぁ、カレンの疑問は一旦置いといてなんとかあのドラゴンから隙を作りたいな」

「後で説明しなさいよ!」


あのドラゴン、一個一個の首は技を出すまでに結構なインターバルがあるがそれぞれのインターバルをそれぞれが補ってやがる。それによって休みなく攻撃を続けることが可能になっているのか。


「……うーん。どうすれば、なんとか火野のでっかい火の玉ぶつけられたらいいんだけど。あの火の玉作るのも結構時間かかるしそんな時間なさそうだよなぁ」


久東は激闘を繰り広げるヒナタを見守るしかなかった。機械のように精密にドラゴンは攻撃を続ける。


「……分かった……」

「ん?どうした、くるみ」


くるみはボソッと、ゆっくり囁くように言った。


「………左ドラゴン4回目攻撃の後インターバル7秒真ん中ドラゴン15回目攻撃開始インターバル9秒右ドラゴンその間攻撃インターバル8秒間のうち2秒経過攻撃がヒナタちゃんの所に行くまで約4秒……そこを狙えば10秒の隙がある……と思う」


カレンと久東はくるみの言ってることが全く理解できなかった。

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