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銀の糸  作者: Sato Tekawana
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第7章 : 光を追って歩くエルフ (3)

それから二日間、彼らは火を囲み、歩みをともにしていた。

すでに崖を離れ、谷が砂へと溶けていく帯状の土地へ入り込んでいた。

エイナルとみおが食事を準備している間、空気にはまだ足元に残っている湿った土の匂いが漂っていた。

それに、焚き火の煙と、高地から弱まって届く冷たい風が混じっていた。

少し離れた場所で、エルリックはミサの前にしゃがみ込んだ。

彼女は黙ったまま、フードを低く下ろし、両手を合わせていた。

追い詰められた子猫のように、身体を強張らせて。


「自分の身を守れるようにならなきゃいけない」


真剣な声だった。


「何が起こるかなんて、誰にも分からない」


返事を待つことなく、彼は彼女に近接戦闘の動きを見せ始めた。

移動。

受け。

回避。

ミサは真似をした。

そのリズムについていこうとした。

だが、不器用だった。

一つ一つの動きは不均衡で、連携も取れていない。

地面や空気との接触だけで、ときどきバランスを崩した。

エルリックは苛立たなかった。

彼女の姿勢を調整し、呼吸を正し、揺るぎない忍耐で導いていく。


「もっと速く。でも、安定を失わない」


「肩の力を抜いて」


「足元だけを見るな。空間を感じろ」


エルリックはさらに何かを付け加えようと口を開いた。

だが、一瞬だけ止まった。

要求しすぎていないか、測るように。

いくつかの動きを組み合わせた短い連続動作を試したとき、ミサは予想以上にうまく最後までやり切った。

動きはまだ荒かった。

だが、姿勢とリズムを調整するそのやり方には、リエルの注意を引く何かがあった。

常に周囲をよく見ている彼女は言った。


「本能がある」


「訓練を受けていない人間なら、あり得ないほど速く覚えている」


エルリックは彼女をキャンプからさらに数メートル離れた場所へ連れていった。

山脈に沿って蛇行する小道の、狭い開けた場所へ。

風が岩肌を伝って下りてくる。

凍った吐息のような風が、埃と金属の残響を運んでいた。

彼は立ち止まり、腰の帯へ手を伸ばして剣を抜いた。


「まず、見ていろ」


それは単純なサムガクドだった。

三つの稜を持ち、使い込まれているが、均整の取れた剣。

装飾も特別な刻印もない。

ただ、絶えず研ぎ続けてきた者の、手入れされた刃だけがあった。

外套もフードも身につけていないミサは、顔を晒していた。

その目は、見知らぬ世界で呼吸することを学んでいる者のような、震える集中力でエルリックを追っていた。

エルリックは基本的な斬撃を繰り出した。

下への一閃。

続いて斜めの一閃。

そして、正確に測られた水平斬り。

最後は、動きを途切れさせることなくつなぐ、抑えた上向きの斬撃で締めた。


「今度は、お前だ」


ミサは剣を持ち上げた。

最初、彼女の斬撃は不規則だった。

手首は硬く、足は歩調を失っていた。

確信のないまま空気を切り、ときどき少しだけバランスを崩す。


「肩の力を抜いて」


エルリックが直す。


「腕に力を込めすぎるな」


「刃に役割をさせろ」


彼女は彼についていこうとした。

一閃。

調整。

一閃。

修正。

不器用な繰り返し。

それでも、止まらない。

そのとき、近くを通りかかったヤルンが足を止めた。

何も言わなかった。

ただ、見ていた。

そして、その不完全な反復の最中に、ミサは予想外のことをした。

エルリックに言われてもいないのに、素早く、そして綺麗な突きで連続動作を締めくくった。

優雅ではなかった。

強力でもなかった。

だが、正確だった。

自分自身のものとは思えない慣性から生まれた一撃だった。

遠くでは、ライラが一瞬だけ首を傾け、それから自分の作業へ戻った。

リエルは石のように固まった。

弓へ伸ばしかけていた指を、その途中で止めたまま。

一方、ヤルンは即座に視線を逸らした。

重い手でうなじを擦った。

苛立ちなのか、寒さなのか、隠すように。

何も言わなかった。

だが、離れていく彼の足取りは速くなった。

その突きの正確さが、彼にかすかな悪寒をもたらしたかのように。

近くで料理をしていたエイナルは、研いでいたナイフから顔を上げた。

その顔に、ほとんど見えない笑みが浮かんだ。

エルリックは驚いたように彼女を見た。

だが、誇らしげでもあった。

そして、その突き。

その突然の火花こそが、みおの注意を引いた。

数メートル離れた場所で荷物を整理しながら、見ていないふりをしていた。

だが、その動きの正確さに、思わず顔を上げた。

みおは夢中になって見つめた。

不器用さが一瞬の閃光へと変わる。

冷たい土を突き破って芽吹く若芽のように。

何も言わず、みおは自分の荷袋へ向かい、翡翠の柄を持つ一振りの剣、ジアンを取り出した。

足音を柔らかくし、ミサの領域へ踏み込みすぎないように気をつけながら近づいた。

二メートルほど手前で止まり、両手でジアンを持ち上げた。

エルリックが、それ以上近づかなくても受け取れるように。

「エルリック」

低い声。

だが、確かだった。


「ミサ……武器が必要になる」


「あなたのものだけに頼ってほしくない……あなたが離れたときに、無防備になってほしくもない」


ジアンは午後の光を受けて輝いた。

翡翠の柄は、控えめな温もりを秘めているようだった。


「これを」


少女へ視線を向ける。


「ミサのためにしたい」


みおはエルリックを前に、静かに、迷いなく顔を上げた。


「あなたが、この子なら受け取れると思ったときに渡して」


「早く近づいて、怖がらせたくないから」

その仕草は、単なる贈り物以上のものだった。

みおが渡したのは、無言の誓いだった。

ミサが、自分の足で立つ機会を持つこと。

自分を守る機会を持つこと。

他人の影だけに頼らず、存在する機会を持つこと。

エルリックは、一秒ほど反応できなかった。

それから、両手でジアンを受け取った。

まるで、生きているものを受け取るかのように。


「……ありがとう」


呟いた。


「これは、ただの物じゃない」


みおは、ほんのわずかに、ほとんど恥ずかしそうな仕草をした。


「分かっています。でも、私より彼女のほうが必要です」


「それに、あなたなら使い方を教えられる」


その言葉は、明瞭で、誠実なまま宙に残った。

そしてミサは、何が起きたのかを完全には理解しないまま、彼のほうへ半歩だけ近づいた。

まだ鞘に収まった剣が、すでに彼女自身の未来へ向かう小さな橋を差し出しているかのように。

彼女の指が、慎重に鞘を包み込んだ。

そして、首にあった緊張が――初めて――穏やかな仕草の中へ溶けていった。

後ろでは、エイナルが鍋から顔を上げた。

その光景を見ると、目から先に灯るような、広い笑みをこぼした。

ライラは――いつも細かな変化に気づいている――唇の端をほんの少しだけ上げた。

その光景が、思いがけず愛おしいものに感じられたかのように。

リエルは、何も言わずに頷いた。

その穏やかな笑みには、どんな言葉も必要としない理解が表れていた。

そしてヤルンは……まあ、ヤルンは笑った。

良い仕草と、良い剣を心から大切にする者の、素朴な誇らしさを湛えて。

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