第5章 : 原初の英雄の残響 (3)
そのとき、同じく会議に参加していたソリュネが廊下で彼らと出くわした。
彼女は冷たい目でリェルを見た。
「あなたはギルドに属していない。英雄でもない。召集もされていない」
「なぜここにいる?」
リェルはすぐには答えなかった。
エイナルが一歩前へ出た。
だが、彼女は視線でそれを止めた。
「彼のために来た」
「私の民にとって、彼が意味するもののために」
ソリュネは目を細めた。
「なら、残ることはできない。この前線は正式なものだ」
「そしてあなたは……その一員ではない」
エイナルはリェルへ近づき、言った。
「リェル。君の力が俺にとって価値あるものだとしても、会議で決めたことに従わなければ、ギルドに介入を強いることになる。それは望まない」
「今は、みおについていってくれ」
「彼女は、君が最初から守ってきたもの、その生きた証だ」
リェルは反論しなかった。
ただ振り返った。
何年も待ち続けてきたときと同じ静けさで。
そして、みおへ向かって歩いた。
みおは一瞬だけ時間を取り、彼らの名を呼んだ。
一人ひとりに、それぞれが持つべき重みを与えるように。
ライラは黙って聞いていた。
リェル、モモ、アミナの名を聞くと、ほんのわずかに頭を下げた。
初めて彼女たちを認めるように。
エイナルには、必要以上に長い視線を向けた。
唇には淡い笑みが浮かんでいた。
古くから知る予兆が、ついに成就したものを迎えるような、共犯めいた笑みだった。
ライラはモモへ近づいた。
その場で最も小さな少女へ。
片方の手を自分の胸に置き、かすかな鼓動を感じさせる。
もう片方の手で、彼女の胸元にある月長石の護符に触れた。
まるで、自分自身の一部を引き抜くように。
「私の{最後の鼓動}の恩寵を受け取って」
温かな脈動がモモの身体を走った。
まるで、他人の心臓が一瞬だけ、彼女の中で鼓動することを選んだかのようだった。
モモには、それが完全には理解できなかった。
それでも、瞳を輝かせながら頷いた。
「ありがとう……」
まるで、まだその言葉を覚えている途中のように。
その後、それぞれの一行は目的地へ向かうために別れた。
エイナルは出発する前に、ほんの一瞬立ち止まった。
みおを見た。
言葉が出てくることを拒んでいるかのようだった。
やがて、彼はみおへ一歩近づき、その両腕に手を置いて、しっかりと支えた。
「みお……もし道が分かれたとしても、俺を思い出そうとしないでくれ。俺の中に君が残した空白を探してほしい。その空洞には、君の形が正確に刻まれている。どれほど離れていても、それを満たすことはできない。俺は、自分自身の欠落の中心で君を待つ」
みおは視線を落とした。
そして再び顔を上げたとき、その顔には、ほとんど無限に続くような笑みが灯っていた。
「それなら……距離なんて関係ないね」
エイナルは離れた。
そして、振り返る前に付け加えた。
「ここには、倒れた英雄たちの遺灰が納められている……ミサオのものもだ。ここを離れることはない」
「でも別に、彼女の髪を一房保管している。それを使って、何本かの髪で作った腕輪も編まれている……その腕輪も、髪の一房も、望めば家族が引き取ることができる」
そう言い残し、エイナルは任された村へ、仲間たちと共に向かった。
みおはしばらく黙っていた。
そして、遺灰の壺が安置されている保管室へ向かうことを決めた。
彼女はそれを敬意を込めて見つめた。
まるで、その灰が彼女の言葉の記憶と共に震えているかのように。
管理を担当しているアルドレンへ近づき、みおは毅然として言った。
「ミサオの家族に渡るべきものを引き取りに来ました。一房の髪と……腕輪を」
アルドレンは注意深く彼女を見た。
「直系の家族なのか?」
「娘です」
みおは、ためらい一つなく答えた。
それは、自分自身の鼓動と同じほど確かな事実を口にするようだった。
管理者は彼女の目を見つめた。
ミサオが一度も結婚していないことは知っていた。
それでも、みおの静けさには、書類など必要としない真実の重みがあった。
アルドレンはわずかに頷き、二つの品を彼女へ渡した。
「ギルドの記録には、もう一人、生存している親族がいる」
アルドレンは眉を上げた。
「君の祖母、ニレイアだ」
「ドュプヘッラル山脈の近く、フィヤルヘイムルからそう遠くない、グロェンヴィンドルの谷にある小さな村、マーナスコーグルで暮らしている」
「まあ……もし、驚かせるために会いに行こうと思ったなら、という話だ」
みおは小さく笑みを漏らした。
静かで、澄んだ笑み。
唇よりも瞳のほうに強く灯る、そんな笑みだった。
その可能性が、温かな糸となって魂をかすめたように。
軽く、それでいて歴史の重みを宿した腕輪が、みおの左手首に収まった。
まるで血を認識したかのように、脈動に沿って留まった。
髪の一房は、元のリボンで結ばれたままだった。
みおはそれを大切に鞍袋の中へしまった。
まるで、別の運命に火を灯すことのできる火種を置くように。
その瞬間、節点の中でミサオの声がかすかに響いた。
<まだあなたの重荷でいるの、愛しい子?>
みおは笑い、皮肉を込めて答えた。
«こんなに重い母親、他にいないよ»
そして、その重荷の中にこそ、何よりも価値ある重さがあることを、彼女は認めた。
みおは本部を出て、ライラから聞いた商人のもとへ向かった。
到着したとき、猫系フリアンたちは王国の内陸部を旅していた。
商売の道を巡るためだった。
彼らには、ニョルンが信頼する人物が同行していた。
ニョルンの榛色の瞳と、その存在には、血筋によるものではない高潔さがあった。
暗い髪には、すでに白い筋が混じっている。
みおは黙って彼を見た。
彼の核には、英雄や冒険者の印はなかった。
その表情には、正直さ、犠牲、そして意志が浮かんでいた。
まるで、秩序そのものが彼を認めているかのように震えている。
それでも、彼が呼ばれることはなかった。
称号なき英雄。
それでも、徽章を持つ者たちと同じ正しさを備えていた。
ライラが彼を抱きしめた。
みおは自分の名を告げた。
「こんにちは。私はみお。会えてうれしいです。小さな子たちを受け入れてくれたことに、お礼を言いたくて」
「彼らは……ずっと昔、私を守ってくれて、救ってくれたんです」
ニョルンはみおに答えた。
「みお、礼なんていらない」
「小さな子たちは、出会ったときから俺に寄り添ってくれている温かな風のようなものだ」
「安心していい。いつでも戻っておいで」
みおは何も言わなかった。
彼女を知らないにもかかわらず、すでに別の者たちを通じて彼女を受け入れていた男の居場所を探した。
それは感謝の抱擁ではなかった。
群れとしての認識だった。
そしてその瞬間、彼女は感謝以上のものを感じた。
かつて彼女を救ったものと同じ優しさを、その心に宿しているかのような、古い慈愛。
ニョルンのそばにいると、みおは無言の守護者のような安らぎを感じた。
いつも気を配り、いつも忠実な守護者。
その後、皆で食事を囲んだ。
穏やかな言葉。
心地よい沈黙。
温かな笑顔。
やがて、みおはその優しい商人と赤い糸を結んだ。
彼女の指輪が、もう一度輝いた。
認められた縁の確かさとともに。




