第5章 : あなたのための場所
紹介を終えると、一行は村へ向かう道の途中にある宿場へ向かうことにした。そこは、かつて一度、運命が介入した場所でもあった。そこなら、もっと穏やかに話し合い、戦闘の重圧に追われることなく、これからの行動を決められる。
その場所は、薪の香りとともに彼らを迎え入れた。使い込まれた木のテーブルは、彼らより先に訪れた何百人もの旅人たちの物語を聞いてきたかのようだった。
そのとき、モモがみおに近づいた。
何も言わず、二振りの剣を彼女へ差し出し、丁寧にその手の中へ置いた。
みおは沈黙に沈んだ。
翡翠の柄頭を持つその剣の鋼の冷たさが、身体が恋しがっていた重みを思い出させた。
それはただの武器ではなかった。
忘却でさえ奪うことのできなかった、身体の一部だった。
それから彼女は、それらを自分の荷物のそばへ置いた。
まるで、然るべき時のために宝物をしまっておくように。
そのとき、モモはみおを強く抱きしめた。
見えない誓いを封じるかのように。
「もう二度と、消えないで」
その囁きには震えがあった。
それは約束であると同時に、警告でもあった。
その抱擁の中で、みおは二人の間に新たな赤い糸を織った。
生きていて、温かく、決して断ち切ることのできない糸を。
やがてモモはみおから離れ、その足はエイナルのもとへ向かった。
いつものように、彼はすぐに仕事へ取りかかった。
宿場の厨房へ向かい、モモを傍らに置いて食事の支度を始めた。
彼女は昔のように、熱心に彼を手伝った。
すべてがもっと簡単に思えた、あの頃のように。
火がぱちぱちと音を立て、食材の香りが空気を満たす中、一行は、もうずっと持つことのできなかったものを自分たちに許した。
分かち合う、ひとときの安らぎを。
宿場の厨房で、エイナルは穏やかに鍋をかき混ぜていた。
その傍らでモモは、昔と変わらない勢いで薬味を刻んでいた。
エイナルは顔を上げた。
鍋から立ち上る湯気が、みおから漂っているように見える霧と混ざっていた。
彼女はもう、厨房の温もりの中には収まらない。
その事実が、どんな傷よりも彼を痛ませた。
彼女の瞳に見つけたのは、謎だけではなかった。
静かな疲労。
一人で背負ってきたものの重さ。
そして同時に、ようやく今になって見つけた安らぎ。
その視線が、左腕へと下りた。
皮膚には奇妙な色合いがあった。
まるで肉そのものが、別の生き物の記憶を宿しているかのように。
爪は黒く、黒曜石のように硬く、殺意を帯びた静かな輝きを放っていた。
ついにエイナルが、低い声で口を開いた。
「腕に何があった?」
みおは彼の視線を受け止め、遠回しにすることなく答えた。
あまりにも険しい道のりを短い言葉にまとめるように。
「仮面の男に、力を吸い取られていたの」
「完全に消耗させられる前に、切り離すしかなかった」
「肉体を取り戻してくれたのはライラ。ワイバーンの暗い力を使って」
そう言うと、みおはゆっくりと左手を持ち上げた。
指輪が火の光の下で輝いた。
まるで彼女とともに呼吸しているかのように。
再び沈黙がテーブルの上に降りた。
重く、畏敬を帯びた沈黙だった。
エイナルは彼女を落ち着かせようと、優しく尋ねた。
「それで、髪はどうした?」
みおはうなじへ手を伸ばした。
まるで、そこから失われた重みをまだ確かめているかのように。
「切ることで、道が開けたの、エイナル。私を引き留めていたものを置いてきた。これから背負うものを背負うために」
みおは深く息を吸った。
長く、険しい道のりを、ほんの数言葉に凝縮しようとするように。
「ヤルンのおかげで、別の平面へ渡ったの。そこで、共鳴ノードを与えられた。ここ、私のうなじにあるもの」
そう言って、四つの接続点を指した。
「テネブリアン・リングの助けで、私の内側にあったすべてを増幅していた。私のドン、私の身体、私自身の本質までも。ノードの一つ一つの脈動が、肉体の中で私の力を倍加させていた。そして、この変化の代償は、ほとんど聞き取れない囁きとなって現れた」
その言葉は宙に残り、一行は沈黙した。
今明かされたことを受け止めていた。
静けさを破ったのはアミナだった。
その声に非難も軽さもなかった。
ただ、思いがけない温かさがあった。
「みお、あなたは本当に勇敢だった。あんな秘術の絆を自分に受け入れるなんて……危険だったでしょうし、痛みもあったはず。誰にでもできることじゃないわ」
張り詰めていたものが、ほんの少しだけ和らいだ。
まるで、その言葉が皆に再び息をする許可を与えたかのようだった。
エイナルは、尊敬と心配の入り混じった眼差しでみおを見つめた。
そして、その瞬間に理解した。
彼女が背負っているのは、ただの力ではない。
自ら支えへと変えることを選んだ傷なのだと。
リエルがエイナルへ向き直った。
その声は確かだったが、抑えられていた。
命じるというより、助言する者の声だった。
「エイナル……私たちが見たものは、決して小さなことじゃない。この脅威を前に、あなたが原初の英雄の後継者として、自分の立つ場所について考える時が来たと思う」
「構成のウルフベルフトはあなたのもの。あれを取り戻すことができれば、私たちに必要な力を与えてくれるかもしれない」
エイナルは彼女の視線を受け止めた。
リエルがこれほど率直に話すのは、初めてではなかった。
だが今は、何かが違って感じられた。
ただの要求ではない。
そこには心配もあった。
まるで、その言葉の裏に、彼を運命へ押し進めるのと同じくらい、守りたいという願いがあるかのように。
そのとき、ヤルンが言葉の重みを抑えきれず、一歩前へ出た。
その瞳には、信じられないという思いと敬意が入り混じっていた。
「構成のウルフベルフト?」
ほとんど畏敬の念を込めるように繰り返し、その名を空気の中へ残した。
「俺の一族は、何世紀にもわたってあの刃の記録を守ってきた……だが、その持ち主の血統が、再び俺たちの血筋と交わる日が来るなんて想像もしなかった! それなら、三本の古代武器が揃うことになる!」
彼は椅子の木材を軋ませるほどの勢いで立ち上がった。
そして誇らしげに自分の剣を抜いた。
黒い刃が、固体となった影のように姿を現す。
厨房の火が、その表面で踊った。
まるで暗闇に閉じ込められた熾火のように。
「これが俺のもの、意志のウルフベルフト。そして、あそこだ」
彼は、荒々しくも意味を込めた仕草でみおを指した。
「知性のウルフベルフトが、鼓動している」
ヤルンは三人の姿の間で視線を行き来させた。
運命が、今まさに遥かに濃密なものへと変わったことを理解していた。
「お前が自分のものを取り戻せば、エイナル……この場所に、師匠イヴァルディが鍛えた刃が三本揃うことになる。この世界にあと何本あるのかは知らない。だが、その三本が一つの場所に集まるということは……俺たちが無視できない兆しだ」
一行は沈黙した。
言葉がなかったからではない。
誰もが、もっと大きな何かが形を取り始めていることを理解したからだった。
エイナルは目を伏せた。
リエルの言葉の重みが、真正面から彼に届いていた。
「今日、決める」
やがて、低い声でそう言った。
緊張は少しずつほどけていった。
夕食が、薬のようにその場へ運ばれてきた。
温かなパン。
素朴な煮込み料理。
そして、あまりにも多くのことが明かされた後で、日常を取り戻そうとする声のざわめき。
スプーンを口へ運び、控えめな笑顔を交わす中で、一人ひとりがひと息ついた。
やがて宿場の灯りが消えていき、ほかの者たちが休むために引き上げる頃、エイナルはほとんど音を立てずに外へ出た。
夜の冷たい空気の中で足を止める。
星空を見上げながら、自分の中にあるものを整理しようとしていた。
ほどなくして、背後から柔らかな足音が聞こえた。
みおが後を追ってきていた。
「一人で背負わなくていい」
ほとんど聞き取れないほどの声だった。
エイナルが彼女へ振り向いた。
その瞳に謎も荘厳さもなかった。
ただ、思いがけない近さがあった。
まるでその瞬間だけは、二人が普通の人間になり、大きすぎる運命の中で互いを支えようとしているかのようだった。
突然、彼はもう抑えられなくなった。
彼女を腕の中へ引き寄せた。
その力は、所有するためのものではなかった。
失うことへの恐怖からだった。
「どうして?」
声が震えた。
「どうして俺を選んだ? どうして、お前自身を壊しかねない道を選んだ?」
彼の手が、切られた髪に触れながら震えた。
そこに残された空白が、どんな言葉よりも雄弁に語っていた。
「みお……俺は、お前からこれほどのものを受け取るに値しない」
夜の帳が二人を包んだ。
そこには誰もいなかった。
トリケトラも、古代武器もない。
二つの魂だけが、自分たちが与え、そして受け取ったものの真実と向き合っていた。
みおは一瞬、目を閉じた。
その抱擁の重みが、自分を貫いていくのを感じながら。
すぐには答えなかった。
だが、その呼吸には確かなものがあった。
これは、値するかどうかの問題ではない。
選ぶかどうかの問題。
そして、彼女は選んだのだ。
エイナルはさらに強く彼女を抱きしめた。
震えながら。
みおはエイナルの目を見つめ、手のひらでそっと彼の顔に触れた。
「あなたの脈が分かる……そして、それは壊れた対位法みたいに響いている。世界はあの澄んだ冷たいエネルギーで震えている。でも、あなたの中には……荒々しい音がある。まだ痛んでいる何かが」
「何かが、同調することを拒んでいる。その乱れが、あなたがまだそこにいることを私に教えてくれる」
「それで……私には十分なの」
その抱擁の中で、みおは二人の間に新たな赤い糸を織った。
灰の中で鍛えられた絆。
粗く、それでも決して壊れない絆。
砕けた二人の心の鼓動に合わせて脈打つ絆だった。
エイナルは目を伏せた。
その手が、もう存在しない髪に触れた。
彼女が犠牲にしたものの象徴だった。
彼は彼女の両腕を支え、痛みと感謝の入り混じった眼差しで見つめた。
「俺の心は大きくない、みお。ただ、ほかのすべてが燃え尽きたときにも、お前の名前を残しておけるくらいには頑固だった。その場所はお前のものだ。そこだけが、この世界のほかのすべてがお前を認めなくなっても、まだお前自身でいられる場所だから」
そしてエイナルは、その言葉を口にした。
初めて、自分が何も隠す必要がないという確信を抱いて。
みおは黙って彼を見つめた。
そして、今や自分の力が宿る、あの遠い場所から答える代わりに、ほんのわずかな笑みをこぼした。
ほとんど気づかないほどの微笑みだった。
それが、張り詰めていたものをほどいた。
エイナルは理解した。
今夜、これ以上の言葉は必要ない。
二人はそのまま、しばらくの間そこにいた。
やがて疲労に促されるように、宿場へ戻った。
二人は眠りについた。
夜明けが、新たな決断をもたらすという確信とともに。




