第5章 : 中央本部の残響 (2)
午後の空気が彼を迎えた。
儀礼と薄暗い空間のあとに訪れた、荒々しい対照だった。
黄金色の光がギルドの階段を包んでいた。
そして、そこで彼を待っていたのはリエルだった。
何か月も、彼女を見ていなかった。
あの任務以来、エイナルは彼女に連絡を取ろうとした。
彼女の返事は素っ気なかった。
それからは、何もなかった。
エイナルは前へ進んでいた。
リエルは、すでに過ぎ去ったものの一部だった。
そこに立ち、夕暮れの光を浴びている彼女を見たとき、エイナルは戸惑った。
まさか、こんなことになるとは思っていなかった。
漆黒の髪は、いつもの抑えられた優雅さを保ったまま肩へ落ちていた。
エメラルド色の瞳が、彼を動揺させるほどの静けさで見つめていた。
「エイナル」
彼女は穏やかな声で言った。
「あなたが真実を知る時が来たわ」
彼は答えなかった。
ただ頷いた。
自分が感じているものが驚きなのか、戸惑いなのか……それとも、知らないうちに待ち続けていた何かなのか、見分けることができなかった。
二人は一緒に脇道を歩いた。
広場の喧騒から離れていき、やがて深紅の葉を茂らせた一本の木が、静かな番人のように二人を迎えた。
「ファエロラとアラリオンと私は、他の者たちとは違うの」
リエルは続けた。
その言葉には厳粛さが込められていた。
「私たちは、古く、ほとんど失われた血統に属している。何世代も前、私たちは原初の英雄とその仲間たちに救われた。力を合わせ、誰にも触れることのできなかった赤い竜と戦った。そして、それ以来、時間が私たちに報酬も認められることも与えなくても、その大義に従うと誓ったの」
エイナルは眉をひそめた。
「彼は剣を手に王国を巡り、正義を施し、村々と森を守った。そしてある日、ただ姿を消した。今ではギルドとして知られているものの創設者たちへ、自分のウルフベルフトを渡したあとにね」
リエルは続けた。
「彼は遠く離れた谷に身を隠したと言われている。そこは、自分の道を交差させる運命にある者たちを呼んでいるように見える場所だった」
リエルは重々しく語った。
「それ以来、その剣は何世紀もの眠りに留まっている。まるで、その所有者が永遠の眠りから戻ってくるのを待っているかのように。多くの者が目覚めさせようとした。でも、金属が応えたのは凍てつくような沈黙だけ……今日までは」
彼女は彼を真っ直ぐに見つめた。
「あなたの赤い瞳が最初の手掛かりだった。普通の特徴ではない。何世代も飛び越えることがあるの」
彼女は続けた。
「踊ったとき、私はあなたの血を一滴取った。そして、ウルフベルフトが応えた……まるで、あなたより前にそれを握った手を覚えているかのように」
リエルは一度息を置いた。
「これは私自身の決断。私が自分の意思で行ったことよ。あなたには、自分の遺産を前にして価値を証明する義務がある」
エイナルは黙っていた。
背中を悪寒が走った。
そして一瞬、何世代もの重みが自分の上に乗っているように感じた。
「エイナル……」
リエルは深く息を吸った。
その声には後悔と厳粛さが滲んでいた。
「すべてを話したわけじゃない。完全な真実をあなたに話さなかった。だから……許してほしい」
彼は確かなものが静かに崩れ落ちるのを感じた。
以前は揺るがなかった場所に、空洞を残して。
「もし、あなたが望むなら」
リエルはようやく言った。
さらに一歩進みながら。
「一緒に行きましょう。あなた自身の目で確かめるために」
彼女の眼差しは硬くなり、ほとんど預言めいた色を帯びた。
「ギルドは、私の運命ではなかった。私の使命は、あなたを見つけて真実を明らかにすることだった。今、エイナル。私の道は、あなたについていくこと」
エイナルは何も言わなかった。
赤みを帯びた木が二人の上へ身を傾けているようだった。
まるで、それもまた耳を傾けているかのように。
「借り」という言葉が、彼の心の中で響いた。
罰としてではない。
応えなければならない呼び声として。
問題は、どこへ行くかではなかった。
その扉を越えようとしている真実が、何なのかだった。
彼女はそれ以上、促さなかった。
ただ彼を見つめた。
まるで、決断がすでに下されていると知っているかのように。
二人は建物へ向かった。
もう後戻りできないことを知っている足取りで進みながら。
リエルは扉の前で立ち止まった。
「ここで待ってるわ、エイナル」
エイナルは答えなかった。
ただ頷いた。
そこには、信じられないという思いと、目眩にも似た感覚が混ざっていた。
中へ入った。
部屋は静まり返っていた。
ウルフベルフトは台座の上に置かれ、淡い光に包まれていた。
まるで呼吸しているかのように。
エイナルは一歩進んだ。
そして、もう一歩。
深く息を吸った。
手を伸ばした。
指が柄に触れた瞬間、微かなエネルギーが腕を駆け抜けた。
痛みではない。
認識だった。
その波は彼の核まで届いた。
まるで、古い何かが彼の中で目覚めたかのように。
ウルフベルフトは彼の構成に応えた。
その活力を強め、ほんの一筋のマナを吸い上げた。
それは彼に思い出させるものだった。
これは単なる武器ではない。
かつて存在したものと結ばれた、生きた繋がりなのだと。
そのとき、剣が反響を放った。
轟音ではなかった。
忘れられた名前の残響のような、静かな衝撃波だった。
何世紀もの眠りから、その所有者が戻ってくるのを待っていた。
エイナルは手を放した。
後退した。
恐怖からではない。
慎重さから。
見られたくなかったから。
慎重に外へ出た。
走らなかった。
振り返らなかった。
怪しまれたくなかった。
選ばれた者のように見られたくなかった。
だが、誰かが彼を見ていた。
ソリュネだった。
隣接する廊下から、その脈動を感じ取っていた。
警戒しながら近づいた。
そして、エイナルが境界を越えた、その瞬間。
彼女はそれを見た。
何も言わなかった。
だが、その眼差しの何かが変わった。
もしかしたら、彼を先入観で見ていたのかもしれない。
もしかしたら、彼はただの少年ではなかったのかもしれない。
もしかしたら、彼はウルフベルフトが待ち続けていた残響だったのかもしれない。
そして、彼女はそれを聞いた。
エイナルは測るような足取りで外へ出た。
だが、その顔は彼を裏切っていた。
青ざめていた。
まるで、見てはいけないものを見たかのように……あるいは、それが最初に彼を見たかのように。
リエルは何も言わずに彼を見つめた。
彼女は自分の日記をそっと閉じた。
もはや避けられないものを確かめる必要などない者のように。
質問はしなかった。
ただ、彼の隣を歩いた。
もはやギルドの同盟者としてではない。
証人として。
そして、そうする必要があると知っているから彼についていく影として。
二人は静かな公園へたどり着いた。
木々が静かに見張っているようだった。
エイナルは石のベンチに座った。
言葉を紡ぐことができなかった。
ただ、壊れた残響のように繰り返した。
「重すぎる」
リエルは彼の隣に座った。
触れなかった。
「今、あなたには使命がある」
「……」
「そして、私はあなたに付き添うためにここにいる」
エイナルは視線を落とした。
彼の心は絡み合った糸のもつれだった。
それぞれの糸が、異なる真実を引っ張っていた。
「時間が必要だ」
ようやく彼は言った。
その言葉を口にするだけで、息を使い果たすかのように。
「ただ……時間が」
リエルは頷いた。
世界の中で自分が背負う重みを知ったばかりの者が持つ、神聖な沈黙。
彼女は、その空間を尊重した。
彼には触れなかった。
今の彼にとっては、ほんのわずかな接触さえ鎖のように感じられると知っていたから。
彼女は立ち上がり、公園の影へ溶け込んでいった。
置き去りにする者のようではなく。
炎が完全に燃え上がるのを待つ者のように。




