第5章 : 中央本部の残響 (1)
イスカヴィークの砦で運命が引き裂かれてから、五か月が経っていた。
エイナルがミサオの身体を後にし、みおが裂け目を通って消えていくのを目にしてから、五か月。
そのとき残された唯一の痕跡は、もはや彼自身のものではない腕から流れた血だった。
エイナルは先頭を進み、仲間たち――アオイ、モモ、アミナ、リュシアン、ニジ――の歩調を刻みながら、ギルドの中央本部へ向かっていた。
そこで、彼らは冒険者としての次の歩みについて指示を受けることになっていた。
その自信に満ちた正確な足取りは、なぜ彼がいつも最初に困難へ挑む者だったのかを明らかにしていた。
近づくにつれ、空気は権威と歴史の残響で震え、そこにいる者たちの重要性を、ひとつひとつの扉が囁いているようだった。
中へ入ると、中央本部の規模に、否応なく首を後ろへ反らされる。
英雄の広間はリブ・ヴォールトの天井を高く掲げ、柱には大地そのものの血管のような大理石が使われていた。
ここでは空気そのものが重く、高価な蝋と、忘れられた征服を物語る古いタペストリーの埃の香りに満ちていた。
その絹の繊維には、今なおマナの輝きが残っていた。
この息苦しいほどの贅沢は、下層の廊下に絶えず漂う軋轢とは対照的だった。
そこでは、低い天井と粗い石造りの回廊に、低ランクの冒険者たちがひしめき合っていた。
ブーツの音と金属が床を打つ音が反響し、工業的な唸りを生み出していた。
それは、エリートたちの黄金のドームの下では、階級が剣と同じほどの重みを持つのだということを、音で思い出させるものだった。
ここは単なる建物ではない。
威信が、上層の広間の床からどれだけ離れているかによって測られる、垂直に伸びたひとつの生き物だった。
新たに卒業した者たちは、一人ずつ呼び出されることになっていた。
ヴァルドリンの執務室へ入る境界を越えると、下層の廊下の唸りは消え、自分たちのマナの核の鼓動さえ侵入のように感じられる、あまりにも完全な静寂へと置き換わった。
そこでエリートたちの視線に晒されると、彼らが現場で成し遂げた偉業でさえ、官僚の巻物に記された単なる脚注のように感じられた。
第一位の英雄。
白金ランクを認められたその英雄が、他のエリートたちとともに彼らを評価する。
その面談によって、彼らの行き先が決まる。
村。
国境。
そして、その力を必要としている地域。
仲間たちの未来は、まさに分かれようとしていた。
まだ彼らは知らなかった。
その夜、酒場で過ごす時間が、旅の仲間として共有する最後の夜になることを。
会議室は簡素だった。
ステンドグラスもなければ、紋章もない。
あるのは石と木、そして中央に置かれた長いテーブルだけだった。
エイナルは先頭に座り、武器をその表面に置いていた。
まるで、何も語らない証人のように。
その正面では、三人の人物が彼を見つめていた。
ヴァルドリンは、千もの視線を首筋に受ける重みなしに歩くということが何なのかを忘れてしまった者のような重々しさで歩いていた。
ギルドの第一ベアラー。
そのクレイモアは彼の背骨の延長のようであり、彼の意志を支える鋼の錨だった。
黄昏のエルフは、青みを帯びた黒髪の間から耳の先を覗かせていた。
琥珀色の瞳は争いを求めてはいなかった。
その争いが、自分の指揮の下で終わるという確信を求めていた。
ソリュネは、空気そのものが彼女の通過する場所を避けているように感じさせる優雅さで動いていた。
ギルドのインパルス。
そのオリハルコンの弓は、彼女の核の共鳴だけで張り詰めているようだった。
紫色の瞳は、彼女がひと息で砕くことのできる現実の脆い箇所を捉えていた。
淡い夜明けのような青い髪と白い肌を持つ黄昏のエルフ。
階級では二番目だったが、存在そのものが崩れ始める瞬間を最初に察知する者だった。
ヴィダルは石壁のような揺るぎなさで歩いていた。
自らの繋がれた斧のベアラーであり、その武器を、何年もの防衛によって鍛えられた腕から切り離せない、傷跡の日記のように携えていた。
茶色の髪と青い瞳を持つヴァイキング。
その射程よりも、一撃一撃がもたらす代償を測っていた。
第三位。
それでも、他者を揺るぎなく支える礎だった。
最初に口を開いたのはヴァルドリンだった。
「どこから来た、エイナル? お前の家族はギルドに歴史があるのか?」
ヴァルドリンが話すと、部屋の空気はより濃密になったようだった。
まるで、彼の白金ランクが、そこにある酸素へ物理的な圧力を加えているかのように。
エイナルはためらうことなく答えた。
「父は冒険者でした。年齢のせいで、ランクには届かなかった。俺は、その人たちから来たんです。称号からじゃない。彼らが残したものから」
「それで、なぜここにいる?」
ヴァルドリンは問いを重ねた。
エイナルは目の前の英雄を意識しながら、息を飲んだ。
「大切なものを守るため。家族が払った犠牲に報いるため。彼らが残した軌跡を追うためです。たとえ、それが認められていなかったとしても」
ヴァルドリンは黙って彼を見つめた。
その言葉の中には、抑え込まれた炎が燃えていた。
ソリュネは上から彼を見た。
「質問はない」
ヴィダルが低い声で口を挟んだ。
「スキャルンフェルでは、英雄は血によって受け継がれる。努力で鍛え上げるものではない」
ヴィダルは続けた。
「その血筋を持たないなら、お前を立たせているものは何だ?」
「もういない者たちに対する、俺の借りです」
エイナルは答えた。
「彼らが俺のために払った犠牲を、俺は支え続ける。そして、手放さないと決めた」
ヴァルドリンはわずかに身を乗り出した。
「三か月前、イスカヴィークのダンジョンで、お前は異常に遭遇した。仮面をつけた人物だ。仲間を二人失い、そして、もう誰も導くことのない光がひとつ消えた……ミサオだ。そして、その瞬間、お前はみおとの転位を経験した」
ヴァルドリンは一度言葉を止めた。
その失敗の重みが、部屋の静寂を満たすのを待つように。
「外の土地を巡れ、エイナル。他の者がただの雑音としてしか感じ取れないものに耳を傾けろ。そして、剣を抜く前に痕跡を読むことを学べ。衝突の中に栄光を求めるな。静寂の中に真実を探せ」
「モモとアミナと一緒に行け」
ヴァルドリンは、声を和らげながら結論づけた。
「彼女たちの剣が必要だからではない。彼女たちの魂はすでにお前のリズムを知っていて、道が暗くなったとき、お前を倒れさせないからだ」
「以上だ。幸運を祈る」
エイナルは頷いた。
会議は厳粛に終わった。
祝宴はなかった。
ただ、ひとつの扉が開いた。
中央本部を出ると、首都の空気は以前より重く感じられた。
彼らは同じ待ち時間を共有していた。
だが今は、それぞれが異なる道を進まなければならなかった。
最初に口を開いたのはリュシアンだった。
その半ばの笑みは、不確かな気持ちを完全には隠していなかった。
「俺はハヴスブルン海岸のエイラヴィークへ送られる。小さな港だ。でも、英雄ならいつも仕事があるらしい」
エイナルは彼を強く抱きしめた。
「幸運を、リュシアン。価値のあるものにしろ」
続いて、ニジが短く息を吐いた。
まるで、自分に与えられたものをまだ完全には受け入れられていないかのようだった。
「俺はスキャルフロストの凍結盆地にある、フロストヘイムルの村へ送られる。寒さと孤独、ってところかな」
アオイは黙って彼を見たあと、自分の行き先を付け加えた。
「私はディープヘラル山脈の、フラヴンボルグの村へ行く」
三人のあいだに沈黙が長く伸びた。
いつも愛情表現が軽やかだったニジは、アオイへ近づき、彼女を抱きしめた。
それは短くも、何気ない仕草でもなかった。
予想していたよりも長く続いた。
まるで、その瞬間、二人のどちらも口にする勇気のない何かがあったかのように。
「また会おう」
彼は呟いた。
彼女は頷いた。
すぐには彼を放さなかった。
別れは次々と訪れた。
ニジは凍てついた北へ向かい、アオイは深い山々へ向かった。
そしてリュシアンは、すでに港へ向かう道の先へ姿を消していた。
広場は静まり返った。
首都の喧騒は遠くで続いていた。
それでもエイナルには、すべてが消えたかのようだった。
別れの残響が、まだ胸に重く残っていた。
モモとアミナはそこにいなかった。
二人はもっと早い時間に謁見を終え、首都を歩いていた。
まもなく任務のために二人と合流することを知っていたエイナルは、ゆっくりとした足取りで広場を出た。




