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銀の糸  作者: Sato Tekawana
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第4章 : 忘れられた武器たちの歌 (2)

みおは、剣の鋼よりも重く感じられるほどの確かな声で語った。


「ミサオ、あの剣を見た?」


ヤルンは手を止め、顔を上げた。

しばらくの間、何も言わなかった。

その視線はみおから離れなかった。まるで、自分でも探しているとは知らなかった一つの欠片が、今になってぴたりとはまったかのように。


「そういうことか……お前は、魂をひとつ、その身に宿しているんだな」


みおはその視線を受け止めた。


「彼女は、ただ私に魂を分けてくれただけじゃない。私の沈黙の中に、住みついたの」


少し間を置いた。鍛冶場の空気が冷めていくのを待つように。


「私の鼓動が疲れたとき、彼女の鼓動を感じます。そして彼女の声は、この旅路で私に残された唯一の故郷です。魔法じゃない……ただ、もう私がどこで終わって、彼女がどこから始まるのか分からないんです。それ以来、私たちの核は鼓動を区別しなくなりました。生命力もマナも、ひとつのものとして流れています」


みおは手を伸ばし、ウルフベルフトの柄に触れた。


「彼女のおかげで、この剣をもっと長く支えられます。私を導くだけじゃない……私を守ってもくれる。私は彼女に命を借りています」


みおの内側で、ミサオの声が震えた。それは残響ではなく、物理的な存在のようだった。


<小さな子……私が感じているのは名誉なんかじゃない。安堵よ。運命は、とても暗い道だから。ひとりで歩くにはね。その剣については……覚えている。原初の英雄の手の中で輝いていた。世界が恐れることを覚える、その前に>


ヤルンは黙った。今聞いたことの大きさを受け止めていた。

やがて、何かが胸の中に落ち着いたかのように、奥の机を指した。そして、みおの肩を軽く叩いた。荒っぽい仕草だったが、そこには彼女が予想していなかった温もりが込められていた。


「もう幽霊と剣の話は十分だ。鋼は食えんし、お前は祝福より温かい煮込み料理を必要としている顔をしている。座れ。ここではお前は戦士じゃない……ただのみおだ」


ヤルンは勢いよく食べていた。ひと口ひと口が鍛造の儀式の一部であるかのように。焼きたてのパンの香りが空気を和らげ、小屋の影さえも以前ほど脅威ではなく見えた。みおはライラが送ってくれた蜂蜜酒を味わっていた。その甘さが、頬に少しずつ色を戻していくのを感じながら。

みおは、ちょうどいい時を待った。

沈黙が心地よいものではなく、ひとつの問いになる瞬間を。


「ライラは、あなたなら私を助けられるかもしれないと言っていました」


ようやくみおは言った。卓上に水差しを置きながら。


「トリケトラのような力が必要です。これから来るものに立ち向かうために、役に立てる力が」


みおはヤルンを真っ直ぐに見つめた。その真剣さに、ドワーフは食べる手を止めた。


「ひとつの存在がいる……もっと大きな悪が。剣を持っているだけじゃ足りないんです」


空気そのものが、その告白を抱え込んでいるようだった。

ヤルンはパンを卓上に置いた。食べ終えたからではない。空気の質が変わったからだ。指は固まったままだった。まるで、世界と世界の間で震える見えない糸を、まだ掴んでいるかのように。

誰かを見ているわけではない。

その向こうを見ていた。


「他の者が境界を見る場所で」


ようやくヤルンは口を開いた。


「俺には縫い目が見える。世界に隠された筋だ。織物が引き伸ばされすぎ、綻び始める場所。交差するたびに、何かを代償として要求される……そして、それはいつも俺から引き剥がされる」


ヤルンは案内人ではなかった。

繕い手だった。

彼のネクサスの力は裂け目を開くのではない。

裂け目を無理やりこじ開けるのだ。

ひとつひとつの交差は、物事の秩序に刻み込まれる凄惨な介入だった。そこから、この平面に属さない冷気が漏れ出してくる。

だからヤルンは、決して帰還を約束しなかった。

世界の傷跡は、必ず残る。

ヤルンは深く息を吸った。沈黙だけではもう足りないからこそ、話すことを受け入れた者のように。


「この世界の中なら話は違う」


彼は続けた。


「短距離の門なら開ける。ひとつの村を端から端まで移動するくらいの距離だ。ただし、俺の直接の視界に入っている地点に限る」


彼はほんの少しだけ目を上げた。


「何かが俺の視界を遮れば……門は存在しない。それに、俺と一緒に渡れるのは三人までだ。それ以上を試せば、平面そのものが引き裂かれる」


彼は秘密を打ち明けるように、前へ身を乗り出した。


「だから共鳴の柱が存在する。俺たちが固有の印を刻み、平面が認識する物体に固定する杭だ。それぞれの柱が世界の別の一点を示す。平面が開くことのできる、正確な場所をな」


「均衡は脆い、小娘。四人目の身体が渡ろうとすれば、通路は古い鉱山のように俺たちの上へ崩れ落ちる。死ぬわけじゃない。ただ、永遠に存在しなかったことになる」


みおはしばらく彼を見つめてから、尋ねた。


「失ったものを取り戻す以外に、力を得る方法はないの?」


ジャルンは答える前に、みおの目を見つめ返した。


「アルケメトでは、お前に使える方法は思いつかない。エッセンスは扱い方を知る者の能力を高められるが、誰もがその道を歩めるわけではない。それに、トリケタは別の力で代用できるものではない」


彼はテーブルから離れ、道具や箱の間を探った。戻ってきたとき、その手には暗い布に包まれた物があった。


「月のエルフの一人から、この金属片を受け取った。借りがあると思っていた以上に、あの者には恩があってな。この世界のどの王国にも属さない代物だと言っていた。そして、いつかこれを使って何かを調整する必要に迫られる者が現れる、と」


彼はそれをテーブルに置き、布をめくって金属片が見えるようにした。


「その者は、地球という場所についても話していた。あそこでは時間の流れがこちらとは違う。一日過ごせば、アルケメトでは三日が過ぎるそうだ」


ジャルンは一瞬沈黙してから、話を続けた。


「あの者によれば、地球には、アルケメトで我々が知るあらゆる力の枠を超えたエネルギーを、操る方法があるらしい。だが、結局のところ、何を意味していたのか、私には完全には理解できなかった」


彼は再びみおに目を向けた。


「この金属片がお前に別の可能性をもたらすかどうかは、私にもわからない。これがお前の求めるものにつながるなどと、安請け合いはできん」


二人の間に静寂が降りた。


「地球へ通じる門なら開ける。だが、私が同行することはできない。渡れるのはお前だけだ」


ジャルンはテーブルに片手を置いた。


「戻りたくなったら、私に知らせる必要がある。二つの世界では時間の流れが違う。合図が遅れすぎれば、帰り道を開くのに適した機会を逃してしまうかもしれない」


みおは手にした指輪へと視線を落とした。それから、空気を切り裂くような決意を宿して、再び顔を上げた。


「この指輪なら、赤い糸を紡げる。張り詰めさせることもできる。私がそれを震わせれば、あなたには私の声が伝わる。そうすれば、私が戻るべき時もわかるはず」


そう言いながら、みおはそっとジャルンの腕に触れた。指輪が淡い光を放ち、二人の間に赤い糸が紡がれた。それは目には見えなかったが、互いに分かち合う鼓動のように感じられた。

ジャルンは何も答えなかった。そのつながりの中に、みおが背負う運命を感じ取っていた。そして、彼女はいつか、周囲の者たちの物語を、確かな糸で支えていくのだろうと。

その夜、二人は多くを語らずに休んだ。火は静かに燃え、沈黙も二人の間で重荷にはならなかった。

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