第2章 : 堕ちた砂丘の要塞 (2)
三人目は半歩後退し、空間を確保しようとした。
だが、その余裕は与えられなかった。
みおはすでにそこにいた。
短い動き。
首の高さで、鋼が水平に閃いた。
中庭に再び静寂が戻った。
中庭の空気は金属と汗の臭いに満ちていた。みおは深く息を吸い込み、翡翠の柄頭を持つジアンの握りを調整した。そして、自らの心臓の鼓動がなお耳の奥で轟いているのを感じた。ニジは額から一筋の血を拭い、かすかな息を漏らした。この静けさが一時的なものに過ぎないことを理解していた。
ほんの数秒で、二人が状況を評価するには十分だった。彼らの視線は中庭を巡り、次なる脅威までの距離を測っていた。
すべての筋肉が緊張し、すべての視線が慎重に計算されていた。戦闘の熱はなお彼らの間で震えており、戦いがまだ終わっていないことを思い出させていた。
塔の上から、アオイは引き続き標的を定めていた。斧を持つドラコニドが側面から近づいてくる。
彼女は放った。
矢はそれほど正確ではなかった。相手の脚を傷つけるにとどまった。
負傷したドラコニドは膝をついたが、叫び声は上げなかった。
内側の通路から、一つの人影が現れた。
より背が高く、黒いローブを纏い、胸元では黒い刻印が脈動していた。
シャーマンだった。
彼は手を伸ばした。
接触とともに、儀式の力が発動した。
負傷したドラコニドは立ち上がり、活力を取り戻した。
一行はそれを目にした。
ここはもはや、ただ占拠された砦ではなかった。
組織化された防衛線だった。
奥から、さらに二人の槍兵が中庭へと姿を現した。彼らはシャーマンと、一人の屈強な人物を護衛していた。
全身を鎧で覆い、兜は完全に閉ざされている。
頭目だった。
敵の陣形は即座に、その最後の防衛線として固められた。
アオイはそれに気づいた。
彼女は素早く降り、崩れた壁の陰に身を隠した。
モモは低く、音もなく、廃墟の間を滑るように進んだ。
瓦礫の間に身を置いたまま、彼女は一人の槍兵がアオイの方へ進路を変え、彼女を追い詰めようとしているのを見た。
それを許すわけにはいかなかった。
彼女は硬化コアのボルトをクロスボウに装填し、素早い連続射撃を放った。
ボルトが彼の目を貫いた。
その肉体は、最期を告げる音すら立てずに崩れ落ちた。
すでに位置についていたアオイは、わずかに身体を回し、弓を引き絞った。
弦にかかる圧力で指は焼けるように痛み、呼吸するたびに頭の奥が脈打った。
二人目の槍を持つドラコニドは、側面に目を向けることもなく、確かな足取りで前進してきた。
彼女は放った。
矢は関節のすぐ下、左脚に命中した。
ドラコニドは歯を食いしばりながら膝をついた。
まだ戦闘不能ではなかった。
だが、その前進は止まった。
モモは反対側の側面から姿を現した。
瓦礫の中に身を隠したまま。
壊れた柱の陰で、二人は合流した。
荒い息を繰り返しながら、汗と戦闘の緊張が二人の間で交錯していた。
砦の内部では、エイナルが自らの間合いに残っていた最後の斧使いと対峙していた。
ドラコニドは、彼が来るのを見ていた。
咆哮を上げ、突撃する。
両手で武器を持ち上げながら。
額から汗が滴り落ち、筋肉はその激しい動きによって焼けつくように軋んでいた。
エイナルは流れるような動きで側面へと軸を移した。
斧の刃が彼の顔から数センチのところを通り過ぎた。
鈍い風切り音とともに空気を裂き、地面の石を砕く。
彼はすぐには反撃しなかった。
相手の重さを見極める必要があった。
ドラコニドはその勢いを利用し、自らの身体を反転させた。
両手で、強烈な力を込めた振り下ろしの弧を放つ。
エイナルは刀の刃を斜めに構え、鋼の強い部分で衝撃を受け止めた。
衝突は凄まじかった。
衝撃波が肩まで伝わり、彼は二歩後退した。
足元の塵には、引きずられた跡が残った。
あの種族の力は本物だった。
竜の血だけが生み出せる、純粋な怪力。
三撃目はさらに速かった。
エイナルは身を低くし、側面へと転がり、脚の力で跳ね起きた。
刀がプレートアーマーの隙間を捉える。
ちょうど脇の下だった。
ドラコニドがよろめいた。
エイナルはその背後へと滑り込み、首の付け根へ刃を突き立てた。
死体は湿った、英雄的とは言い難い音を立てて地面に叩きつけられた。
エイナルは止まらなかった。
夜明けから逃げる影のように柱の間を滑り抜け、その視線はシャーマンに固定されていた。
みおはそれを見た。
そのドラコニドは、単なる肉と斧ではなかった。
意志そのものが燃え上がる炎だった。
脚に食い込んだ矢にもかかわらず、彼は野生的な脈動とともに前進していた。
まるで痛みだけが、その魂に残された唯一の燃料であるかのように。
空気は濃くなった。
鉄と古い恐怖の臭いを孕みながら。
みおは空間を確保するために二歩後退し、致命的な精度で軸を返すと、そのまま突撃した。
彼女の刃は低い弧を描き、ドラコニドの唯一無傷だった脚の太腿を切り裂いた。
深くはなかった。
だが、それで十分だった。
支えを失い、ドラコニドはよろめき、姿勢を崩した。
その瞬間で十分だった。
みおは短く一歩踏み出した。
必要な角度を得るため、それだけの動き。
そして、疲れ果てた肉屋のような効率で刃を振り下ろした。
一撃が、乾いた、そして少しも優雅ではない音とともに頭蓋を割った。
赤い一本の線が、その世界を二つに分けた。
肉体は一拍遅れて崩れ落ちた。
まるで、自分の頭がもはや一つの部品ではなくなったという事実を受け入れることを拒みながら、ようやく冗談を理解した酔っ払いのように。
アオイとモモが彼女の後ろで再び合流した。
陣形が閉じていく。
奥では、シャーマンが手を伸ばしていた。
その輝きが、負傷した槍兵を安定させ始める活力の刻印を発動させていた。
シャーマンは彼らを見つめた。
驚いている様子はなかった。
そして、両手を掲げた。
気流が激しく渦を巻く。
彼の頭上に炎の輪が形成された。
炎は生きた舌のように降り、みお、ニジ、アオイ、モモの陣形へ向かって広がっていった。
エイナルは自分の位置からそれを見た。
まだシャーマンには届かなかった。
だが、活力を取り戻したドラコニドが前へ出ていた。
エイナルは崩れた壁へ向かって飛び込み、空中で身体を回転させ、刀を高く掲げたまま落下した。
刃は肩から胴の脇腹へと、斜めの弧を描いた。
ドラコニドは倒れた。
裂け目は露出した骨が覗くほど無惨なものとなり、その身体は古びた革袋のように石畳へと崩れ落ちた。
冷たい石の上には、赤い汚れの跡が残された。
シャーマンの炎が、みおの目の前の地面に叩きつけられた。
彼女は激しく跳び退き、後方への退避を余儀なくされた。
ニジはバイデントで防ぎ、灼熱の一部を逸らした。
だが、一秒ごとに、その重みが彼の腕へとのしかかっていく。
彼はアオイを見た。
緊張を維持したまま。
これ以上長くは耐えられないことを理解していた。
「脚だ」
熱が皮膚を焼く中、ニジはバイデントを強く握り締めた。
「奴に自分を治療させろ」
アオイは理解した。
シャーマンの脚を狙った。
矢が命中し、彼を地面へと倒す。
炎の舌は消え去った。
頭目はまだ介入していなかった。
相手を測っていた。
シャーマンは攻撃の方向を探した。
混乱していた。
エイナルはすでにその上にいた。
短い一歩。
腹部への横一閃。
鋼は肉体と刻印を同時に切り裂いた。
儀式の力は、風に吹かれた蝋燭のように消えた。
みおはエイナルと並んで前進した。
足取りは重かった。
まるで、一歩ごとに一つの世界を支払わなければならないかのように。
最初に動いたのは、彼女の仲間だった。
勇気からではない。
そうしなければならなかったからだ。
中庭の中央で、最後の頭目が鉄の塔のように立っていた。
全身を鎧で覆い、大剣を石畳に突き立て、両手をしっかりと柄に置いている。
その静止は、ただの欺瞞だった。
エイナルにはわかっていた。
エイナルが最初の斬撃を放った。
その反動は、刀を手から弾き飛ばしかねないほどだった。
金属の震えが、まるで青銅の鐘を打ち鳴らしたかのように歯まで響いた。
二度目の攻撃の後、エネルギーの膜はただ輝いただけではなかった。
鈍い唸りを発し、首筋の毛を逆立たせた。
三度目。
空気が突如として圧縮された。
そして衝撃波となって炸裂した。
肺の空気を奪い去り、彼を塵と瓦礫の中へ吹き飛ばした。
空気が歪んだ。
放たれた力は、閉じ込められていた爆発のように全方向へと広がった。
エイナルは身を守ろうとした。
だが、その衝撃によって宙へと投げ出された。
頭目はその慣性を利用した。
鉄のような重々しさで身体を回転させ、上方へ向かう強烈な一撃の弧を描く。
エイナルは刀で受け止めた。
それでも、吹き飛ばされることまでは防げなかった。
アオイが彼のもとへ駆け寄った。
左腕に活力の魔法を施した。
エイナルは、まだ朦朧としながらも身体を起こした。
ニジはすでにその隣にいた。
何も言わなかった。
ただ、バイデントの握りを調整しただけだった。
みおは見ていた。
介入しなかった。
分析していた。
彼女は深く息を吸い込んだが、空気は肺を満たしてくれなかった。手の甲で顔を拭う。その血は彼女自身のものではなかったが、それでも同じように重く感じられた。
「障壁は三撃目で発動するわ」
視線を逸らすことなく、彼女は言った。
右目に一つの環が灯った。それはまるで、世界のどこかにある亀裂を探すように一度回転した。
「モモ」
声を荒らげることなく、彼女は付け加えた。
「上から、兜の外周を狙って。ボルトを準備して」
モモは躊躇わなかった。高い場所へと登り、三本のボルトを装填すると、警戒を保ったまま構えた。
防御は突破不可能に見えた。しかし、みおは何かを見ていた。
兜の真上。垂直軸上に、障壁は防御範囲を描いていなかった。
知覚できないほどの隙間だった。
エイナルとニジは互いを見た。瞬時に理解した。
二人は頷き、呼吸を合わせて攻撃した。
ニジが側面から突撃し、最初の一撃を加える。
エイナルは背後から攻め込んだ。
二度目の衝撃。
三度目の脈動。
鈍い轟音とともに、衝撃波が発動した。
エイナルは吹き飛ばされた。しかし今回は、より上手く身を守っていた。空中で身体を回転させ、着地の衝撃を和らげる。
その傍らで、ニジは槍を解き放たれたプロペラのように回転させ、風と金属の盾を生み出して衝撃の一部を逸らした。
「今よ、モモ!」
みおが言った。
「兜を狙って撃て!」
一本目は、盾の目に見えない曲線の前で弾かれた。
二本目は逸れ、標的の上方へと消えていった。
三本目が命中した。
狙い通り、兜の上に。
命中は完璧だった。
「確認」
みおが呟いた。
もはや推測ではなかった。
盾には限界がある。
そして今、彼らはそれを知った。




