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銀の糸  作者: Sato Tekawana
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第2章 : 導入

海へと太陽が沈み、水面は震えるような白い光を放って輝いていた。

エイナル、アオイ、ニジ、そしてモモは、内陸からともに旅をしてきたキャラバンとともに、海岸地帯へと下っていた。そこには、道中を共有しながらも目的地を異にする商人や冒険者志望者、そして冒険者たちがいた。

彼らの前方には、ハヴスブルーンの海岸地帯が地平線まで広がっていた。黄金の砂浜、塩気を含んだ風に揺れるヤシの木、そして石造りのテラスと澄みきった滝の合間に姿を見せる白い神殿。

空気はスパイスと塩の匂い、そしてホラ貝の音楽で満たされていた。港は活気に満ちあふれ、照りつける太陽の下で商人や船乗り、冒険者たちが行き交っていた。

そして当然ながら……一行のうち一人を平静ではいられなくさせるものも、そこにはあった。

港は赤みを帯びた肌と、ミルラの甘い香りで満ちあふれていた。

砂漠のエルフたちは、わずかなリネンの衣服をまといながらも、その高慢な優雅さを少しも損なうことなく歩いていた。蒸し暑さは彼女たちの身体を薄い汗の膜で銀色に輝かせていた。

彼女たちは、気さくに笑う小麦色の肌をした人間の女性たちと入り交じっていた。短いドレスに包まれた女たちの露わな肩が行き交う光景には、潮の香りと白檀、そして肌を守る油の匂いが混じっていた。

ニジは二秒ごとにあちこちへ視線を向け、危うく首をねじ切りそうになっていた。


「すべての神々に誓って……ここは楽園か?」


「あんたの本能の檻の間違いでしょ」


アオイはそう吐き捨て、彼の脇腹に肘を入れた。

モモは皮肉げに尾を揺らした。


「そんなふうに見続けてたら、追加料金を取られるわよ」


対照的に、エイナルは地平線に視線を固定したまま、険しい表情で歩いていた。

ニジの笑い声も、女たちの思わせぶりな笑みも、すべてが目に見えない壁に跳ね返されているようだった。

ライエルが去って以来、彼の心の中には、他の誰かのための余地などなかった。


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