第1章 : 鋼と氷の狭間 (2)
エイナルは赤のテングから目を離さず、刀の柄を強く握った。
「俺が道を開く」
エイナルは唾を飲み込んだ……その動作だけで、喉から押し殺したような息が漏れた。喉はまるで熾火を吸い込んだかのように焼け、呼吸するたびに内側が擦れるようだった。
恐怖ではない。
身体が、すでに限界を越えたのだと警告していた。
彼は斬り上げへと踏み込んだ。だが、怪物は超自然的な優雅さで身体を回した。
二本の刀が鋼の円を描き、まるで重さなどないかのように一撃を逸らした。その衝撃でエイナルは後方へ吹き飛ばされ、濃い青の羽を持つテングの間合いへ真っ直ぐ送り込まれた。そのナギナタが、凍った稲妻のように振り下ろされる。
「危ない!」
アラリオンが間一髪で割り込み、斧でその一撃を受け止めた。乾いた衝撃音が森に響き、霜が空中へ飛び散った。
濃い青の羽を持つテングはとどめを刺そうと二人へ身を乗り出した。しかし地面から太い根が杭のように突き出し、二本の刀へぶつかって斬撃を逸らした。
フェイローラが眉をひそめながら杖を掲げていた。
「このままでは長く持たないわ。流れを変えないと」
彼女は付け加えた。
濃い霧が開けた場所に渦巻き始め、敵を厚い帳で包み込み、その視界と間合いを奪っていった。そこからライエルは弓を引き絞り、マナを帯びた矢を放った。それらは緑の稲妻のように霧を横切った。
濃い青の羽を持つテングはナギナタを掲げ、エネルギーとの接触によってぱちぱちと音を立てる氷を呼び出した。その一方で、アオイが放ったアダマンタイトの矢が、身を守るためにさらに激しく身体を回転させることを強いた。
「今だ!」
アラリオンが前へ突進しながら叫んだ。
アラリオンの斧によって、テングは防御を維持するために身体を回転させられた。その瞬間に隙が生まれた。
よろめきながらも確かな足取りで、ニジが側面から突進した。そしてバイデントをそのガードへ突き込んだ。
テングは後退した。初めて、その均衡が崩れた。
エイナルはその隙を稲妻のように捉え、斜めの斬撃で脇腹を切り裂いた。テングは悲鳴を上げ、よろめきながら、羽毛に覆われた脚でかろうじて立っていた。
それまで完璧だった敵の陣形が、崩れ始めた。
負傷し、追い詰められた濃い青の羽を持つテングには、すでに死の印が刻まれていた。
怪物はナギナタを掲げ、氷の斬撃を放った。それによってエイナルは後退を余儀なくされ、形成されたばかりの霜の下で地面が軋んだ。
そいつは赤のテングと完璧に呼吸を合わせるように動き、互いの背中を守ることで、逃げ場のない致命的な包囲を狭めていった。
フェイローラは杖を力強く地面へ突き立てた。硬化した根の間に絡みつく濃い霧を放ち、赤のテングの旋回を一瞬だけ妨げた。
ライエルは弓を引き絞った。マナを宿した矢が稲妻のように飛び、濃い青の羽を持つテングに氷の突風で身を守らせた。
「攻撃!」
エイナルが命じた。
アラリオンが斧を高く掲げて前へ突進し、濃い青の羽を持つテングと衝突した。衝撃が地面を震わせ、怪物は防御を維持するために後退した。
側面から、ニジが歯の間から唸り声を漏らしながら立ち上がり、突進した。そして羽毛に覆われた肩へバイデントの穂先を突き刺した。
その瞬間、モモが後方から飛び込んだ。
フェイローラは赤のテングから目を離さず、フリアンの前に生きた壁となる根の絡み合いを生み出した。
モモはその自然の胸壁の後ろに陣取り、戦闘の轟音を和らげるために耳を伏せた。そして、硬化核のボルトを二本、素早く連続して放った。
飛び道具は低い唸りを響かせながら霧を切り裂き、翼の関節へ突き刺さった。
衝撃が乾いた音を響かせ、凍った羽毛の雨を降らせた。テングは膝をつき、ガードが崩れたことを示す途切れた咆哮を上げた。
「アラリオン、伏せろ!」
エイナルが叫んだ。
エルフは身を伏せ、その瞬間、エイナルは彼を飛び越えた。
空中で刀が鮮やかな軌跡を描いて振り下ろされ、怪物の首に開いた傷口へと深々と突き刺さった。テングは痙攣し、最後の金切り声を上げると、血と砕けた霜の中へ崩れ落ちた。
静寂は、ほんの一拍しか続かなかった。
フェイローラの指揮の下、ねじれた木々の絡み合いが瞬時に地面から現れ、助けに向かって進む赤のテングを阻む壁となった。
戦線が震えた。空気は氷と火花と黒い羽毛で満たされた。
赤のテングは殺意に満ちた目をフェイローラへ向けた。
彼女は杖を掲げ、盾となる節くれだった生木の柱を地面から生み出した。しかし、テングの刀はそれらを単なる藁であるかのように一瞬で切り裂いた。
怪物は後衛を打ち崩すことを決意したように、彼女へ突進した。
「彼女に触れさせるかよ!」
ニジが叫び、バイデントを前へ突き出してその進路へ身を投げ出した。
その衝撃は、山へ激突したかのように彼の身体を揺さぶった。それでも、アオイが輝く矢の雨を放ち、ライエルがマナの弾丸を放つには十分なほど、その突進を遅らせた。
攻撃を受けたテングは、羽毛を強張らせ、刀を交差させて身を守ることを余儀なくされた。そして純粋な怒りに任せて爪を立てるように後退した。
ライエルは戦闘から目を離さず、ポーションを唇へ運んだ。
液体は金属的な甘さとともに舌を焼いた。強すぎる。あまりにも生々しい。
身体に力が戻ってくるのを感じた。しかし指先の震えは消えなかった。魔法が精神を支えている。それでも疲労は重く残っていた。
フェイローラは震えながら、強化された根の絡み合いの下へ身を隠した。しかしテングの刀はそれらを乾いた枝のように切り裂いた。
モンスターは翼を最大まで広げ、世界を二つに断ち割るかのような一撃で刃を交差させた。凄まじい空気の圧力が木々を軋ませ、戦士たちは顔を覆うことを余儀なくされた。
根が崩れたまさにその時、エイナルが低く滑るように突進した。地面を滑って彼女の前へ現れ、刀を石へ触れるほど低く下げた。その刃が地面と接触して火花を散らしながら、彼は攻撃の軌道へ身を投げ出した。
その勢いを利用し、彼は一回転した。
鋼と炎の円が森の薄暗がりを照らし、テングを後退させた。
エイナルは止まらなかった。
まるでトリケトラが彼の腱を引っ張っているかのように、身体が思考より先に動いた。
空気が唸った。両肩が痛みを伴う警告を発し、乾いた音を立てた。それでも彼は無視した。足元の地面が震えていた。
それは踊りではなかった。
絶対的な疲労から生まれた破壊の軸だった。そして、蓄積されたすべての力を解き放つ直前の動きだった。
鋼の螺旋が獣の魂を断ち切る。
その動きの頂点で、刃は凄まじい弧を描いた。巨大な斬撃がテングの二重の防御を貫き、目を眩ませるほどの光の中で、その身体を真っ二つに断ち割った。
怪物が悲鳴を上げた。この世のものとは思えない叫びだった。
その身体は引き裂かれ、光の弧となって空の天蓋へゆっくりと消えていった。
濃密な空白が生まれた。オゾンと灰に満ちていた。
不動となった獣たちの身体の間で、風だけが恐る恐る動いているようだった。
アラリオンは唾を飲み込み、言葉を失っていた。
ニジは信じられないというように歯を食いしばった。
ライエルは弓を引いたまま、唇をわずかに開いて見つめていた。
フェイローラは、まるで現実へつなぎ止めてもらう必要があるかのように、杖へしがみついていた。
「今の……何だったの?」
アオイが、驚きと恐怖の間で声を震わせながら、ようやく言葉を絞り出した。
エイナルはゆっくりと刀を下げた。指の関節は白くなり、極限まで力を使ったせいで、腕は制御できない震えを起こしていた。
彼は灰で汚れた手の甲で目の汗を拭い、まだ鉄と死の味が残る空気を貪るように肺へ送り込んだ。
その息を無理に吸い込んだ瞬間、荒々しく冷たい熱が喉を駆け上がり、乾いた咳とともに彼を屈ませた。
そこで動きを止め、一度だけ息を止めた。
痛みではない。まだ。
だが、それは身体の自然な秩序の中で、何かが壊れたことを示す兆候だった。
勝利は、いつも目に見える傷跡を残すとは限らない。
時には、平穏の最初の一息の中に隠れている。
疲れた笑みが、ほとんど苦笑のように彼の顔を横切った。
「どこからあんなものが出たのか、さっぱりだ……」
彼の声はかすれ、擦り切れていた。
「どうやら、我を忘れていたらしい」
ニジは少しばかり土埃を吐き出し、バイデントを支えにして、倒れないよう槍を杖代わりにした。
「次に世界を二つに断ち割る時は、俺がその軌道上にいないことを確認してくれよな」
ニジは自分のバイデントの損傷を気だるそうに確かめながらぼやいた。
「さっきの轟音で耳が聞こえなくなるところだった。モンスターより先に味方に殺されるなんて、ごめんだからな」
エイナルは短く笑った。その瞬間だけ、戦闘の重苦しい空気が和らいだ。
その時だった。
彼はそれを感じた。
手の甲にあるトリケトラが、これまでとは異なる輝きを放っていた。
手の上の光は、もはやただの装飾ではなかった。制御された炎へと変わっていた。
絆は、彼に褒美を与えているのではない。
彼が正しかったことを証明していた。
彼は公式の登録簿の中ではなく、自らの意志の刃の上で、自分のパスを見つけたのだ。
アラリオンは黙って頷き、その風雨にさらされた顔に微かな笑みを浮かべた。
アオイは軽い笑い声を抑えられなかった。
フェイローラは穏やかに、ただ静かに頭を下げた。
エイナルはゆっくりと手を下げた。
手は汗で濡れ、前腕にはまだ、戦いが完全には終わっていないかのような緊張が残っていた。
しかし任務は、まだやるべきことが残っていると思い出させていた。
短い仕草で、彼は戦利品を回収しに向かった。
開けた場所に降り積もった静寂は、戦闘そのものよりも重かった。
「やったわ!」
アオイが叫んだ。
誰もすぐには答えなかった。
ライエルはようやく弓を下ろした。そしてその時になって初めて、あまりにも長い間止めていた息を吐き出すことを自分に許した。
指は強張り、掌は力を使ったせいで温かかった。弦を緩めると、かすかな震えが前腕を走った。
彼女は、ただ伸びをしているだけだと装うように、弓へ身体を預けた。
モモは荒い呼吸をしていた。胸当ての下で胸が激しく上下している。
彼女は手袋を外し、手の甲で額を拭った。そこには土と汗の黒い汚れが残った。
戦闘の残響はまだ彼女の耳の中で頑固に振動しており、なかなか消えていかなかった。
それでも、彼女は尻尾を楽しげに振った。
「ギルドの本部へ行きましょう……それから酒場で、お祝いよ」




