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少し過去の話 ???



悲しみだ。あるのは悲しみだけだ。

愛する者を失ってしまった。

嗚呼、何故守ってやれなかったのか。

不器用な私をあんなにも真っ直ぐ愛してくれた

その彼女を。

私の、妻を。


政略結婚ではあったが

妻は私を愛し尽くしてくれた。

なのに何故、死んでしまったのか。

この世界に彼女はいない。

もう消えてしまったのだ。

魂の一つも。


憂いている暇はないのだろう。

何故なら私は全てを統べる者。

弱い姿を見せてはいけぬ。

頂点に立つ者として

威厳のある姿を見せねばならぬ。


だが願いが叶うなら

妻に

もう一度だけ

会いたいーーー












「黒い魔法をご存知ですか?」


「だれだッ?!」


「剣をお下げください陛下。私は怪しい者ではございません」


「何故ここへ入れた。衛兵は?!」


「眠っております」


「何?!」


「陛下、アロマとはご存知でしょうか?」


「それ以上動くと切るぞ」


「アロマとは癒し効果のある芳香剤です。効果によっては疲労回復なんかも望めますね」


「貴様は…なんだ…?!」


「貴方様は疲れているのです、お眠りなさい」


「な、なんだ…と…!くそ…ッ」


「眠りなさい、そして唱えるのです」




『愛する者を生き返らせるために何でもする』

『そのためには黒魔法が必要だ』

『するべきことは、黒魔法』

『黒魔法』



「黒魔法を信じなさい。黒魔法を起こしなさい。黒魔法を自分の手で。その先に愛する人が待っているでしょう」




『あなた』


お前が…いるのか…?


『あなた、ーーよ』


お前に…会えるのか…?


『しっかり気をーーー、あなた』


お前に会える為ならば







黒魔法を、私の手に。

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