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恋愛ゲームのシナリオはログアウトしました。  作者: 月嶋のん
恋愛ゲームの主人公と暗殺者の日常。

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恋愛ゲームの主人公、お世話イベント!13


湖のそばにいれば、万が一炎を吐かれても大丈夫かも!?

だけどそうなるとあっという間にサラマンダーに追いつかれる訳で‥、必死でルルクさん、タリクさん、カバンに入っているリィちゃんを持って逃げるが、足がっ、足が限界かもしれない!


「おい、右の林に入れ!」

「は、はいぃい!」


もう肺がはち切れそうだ!

それでも必死に走って林の中へ入ると、サラマンダーも木々の合間を縫うようにこっちへやって来る。どうにかしないと本格的にまずい!!と、腕の中のタリクさんが胸のポケットからゴソゴソと何かを取り出した。



「た、タリクさん?」

「ユキさんは、真っ直ぐ前を見て走ってて下さいね」

「は、はい?」



何をするの?不思議に思っていると、タリクさんが何かをポイッと後ろへ投げると、カッと後ろで何かが大きく光って、サラマンダーが叫んだ。


「え、え?!」


フワッと何か火薬のような匂いがして、チラッと後ろを見ればサラマンダーが自分の目を擦っている?!タリクさんはちょっと自信満々な顔をして、



「白の魔石を使って、一瞬ですが強く発光する物を作っておいたんです。あれなら私が小さくても急遽何かあった時に逃げられると思って!早速役に立ちましたね」

「す、すごい!!」

「ふふっ、昨夜リィさんに部屋が暗いから明るくして!と、言われた時に思いついたんですが、遊びからアイデアに繋がるものですね」



リィちゃんのお世話をしつつそんなことを考えて作っちゃったの?!

やっぱり先生すごいわ‥。ともかく今の内にウィリアさん達の方へ逃げないと!すんすんと匂いを辿れば、大分離れてしまった!急いで匂いを辿ってそちらへ走るけれど、サラマンダーも目が戻ってきたのか、私の方をまた追いかけてくる。


「くううう、諦めてくれないかぁ!!」

「‥確かにあんな目に遭ったら、普通は追いかけてこないはずなのに」


私の肩に乗ったルルクさんが後ろのサラマンダーを見ながら首を捻る。


「そうなんですか?私はてっきり悔しいから食べてやるってマインドかと!」

「食べる‥‥」


腕の中のタリクさんが呟くと、カバンの中がゴソゴソと動く気配がした。


「ここ、どこ‥?」

「リィちゃん大丈夫?!」

「う、うん、なんか背中がスウスウするけど‥」


私とタリクさんで思わず顔を見合わせた。

も、もしかして背中破れてない!?ヒヤリと背中が冷たくなると、さっきタリクさんが使った魔石の香りがした。


「魔石の香りがする‥」

「え!?いや、でもこのサラマンダーの数‥。どう考えても白の魔石のせいかもしれません。けれどこの辺りは調査済みのはず‥。ユキさん、香りはどこから感じました?」

「ええと、」


そう言いかけたその時、サラマンダーの大きな尻尾がブンと勢いよく振り回され、私の体がものすごい勢いで宙へ放り出された!



「わぁああああ!!?」



地面に落ちる!!!

緑の藪が目の前に見えて、咄嗟に目を瞑るとジャボン!!と、水の中へ落ちた。


「み、水!?」


藪かと思ったら、底が水で‥どうやらいつの間にか小さな池になっていたようだ。お、お陰で助かった?と、自分のお尻の下でポコポコと泡が立っていて‥、そちらを見ればタリクさん、ルルクさん、リィちゃんが沈んでるーーーーー!!!!



「わぁああああ!!!!だ、大丈夫ですか!?」



急いで3人を水から引き揚げると、3人ともぐっしょりしてる!

これ絞って体大丈夫なのか?あわあわしていると、ズシン‥と足音がして、ゆっくりと顔を上げるとすっかり目が戻ったのかこっちをしっかり睨んでいるサラマンダーと目が合った。


終わった‥。


天国へ行くことを覚悟したその時、腕の中のリィちゃんがグンと大きくなった!


「「「え!?」」」


私とタリクさん、ルルクさんが驚くと同時にどんどん大きくなってサラマンダーより少し大きくなったリィちゃんは、目一杯腕を振り上げ、



「皆をいじめたらダメーーー!!!」



バシーーーンとものすごい音を立て、サラマンダーの横っ面を叩くとボールのように弾かれて近くの木に思い切り体がぶつかり、グリンと白目を剥くと意識を失ったのかそのまま倒れてしまった‥。


「い、一撃で‥」

「やったー!お姉ちゃん大丈夫?」

「う、うん、ありがとう!」


まさかこんな大きな人形になれちゃうなんて驚きなんですが!?と、嬉しそうに喜んでいたリィちゃんが今度はみるみる小さくなっていく。


「リィちゃん!大丈夫!?」

「ん‥、力、全部、使っちゃったかも」

「え?」


力を使っちゃった?

どういうことかと聞こうとすると、突然両腕がグンと重くなった。


「え、」


腕の方を見れば、タリクさんとルルクさんが一気に大きく‥、いや、人間に戻った!ぽかんと口を開けて、タリクさんとルルクさんを見上げ、「なんで、戻って‥」そう言いかけると、タリクさんがくったりしたリィちゃんをそっと撫でた。



「‥恐らく、リィさんが力を使い果たしたせいと、あとこれが原因やも」



タリクさんがそう言ってリィちゃんを背中を指差したそこには、少し裂けた縫い目からキラリと光る黒い石が見えて‥、思わず息を飲んだ。これって‥、魔石!?





今日も読んでいただきありがとうございます!

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