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恋愛ゲームのシナリオはログアウトしました。  作者: 月嶋のん
恋愛ゲームの主人公と暗殺者の日常。

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290/296

恋愛ゲームの主人公、お世話イベント!9


朝である!!

目が覚めると、どうやら私はガッツリとルルクさんを抱きしめて寝ていたようだ。ちょっとよれた頭になっていたルルクさんを見て、慌てて腕の中から解放し、ポフポフとそっと叩けば元に戻ってホッと息を吐いた。良かった!変形したら一大事だった。


「戻って良かった‥」

「起き抜けの一言がそれか。‥おら、起きるぞ」

「ルルクさん、ちゃんと寝られました?」

「‥‥‥寝た」

「なんですかその間は。あ、もしかして私の寝相酷かったですか!?」

「‥‥‥大丈夫だ」


いや、だからその間は何!??かえって気になるんですけど‥。

とはいえ本人が大丈夫って言うし、そういうことにしよう。身支度しようとベッドから起き上がると、ピョンと私の肩に乗ったルルクさん。起き抜けでも俊敏な動きができるのは流石元暗殺者である。


顔を洗って、さっぱりしたので早速着替えようと部屋へ戻ろうとすると、私の肩からルルクさんが飛び降りてソファーに華麗に着地した。


「あれ?ルルクさんどうしました?」

「‥ここで待ってるからさっさと着替えてこい」

「あ、はい」


そうだった。

ルルクさん、成人男性だった。

それなのに普通に部屋へ一緒に戻って着替えようとしてたわ‥。危ない、危ない。いつも着ているワンピースを着てリビングへ戻れば、待っていたかのように私の肩にピョンと乗るので朝から可愛い。



「‥ルルクさんって、可愛いですよね」

「なんだその評価は」

「だってどう考えても可愛さしかないじゃないですか。手触りもいいし」

「‥お前中身は成人男性だってもう少し自覚しておけ」

「え?ちゃんと自覚してますよ?」



しかし、肝心のルルクさんは完全に疑いの眼で私を見る。大変不本意である。

若干なんでやねん!と、思いつつ朝食を食べ、紋様の道具を持ってギルドへ出発だ!今日はリィちゃんが退屈しないように小皿やお花も摘んでおいたし、これで仕事中も大丈夫‥かもしれない?


いつもの見慣れたギルドへ着き、元気よく挨拶をして中へ入れば、



「ユキちゃん!!待ってたーー!!!」



と、元気よく迎えてくれたのは髪という髪にリボンを付けまくっているウィリアさん!?


「ウィリアさん、髪が‥‥可愛いですね」

「おーっと、咄嗟に褒めてくれてありがとう」


何処か遠くを見つめつつリボンまみれのウィリアさんがそう言うと、後ろに置いてあった籠からぴょこっとリィちゃんが顔を出した。


「お姉ちゃん?お姉ちゃん来たの?」

「おはようリィちゃん、今日も元気そうだねぇ」

「うん!あのね、昨日ね、タリクとウィリアと一杯遊んだの!それでお化粧ごっこして、綺麗にしてあげたんだ〜!」


きゃっきゃと嬉しそうに教えてくれたリィちゃんの隣に、ウィリアさんと同じくリボンで髪を結ばれているタリクさんが恥ずかしそうに、


「大分可愛くしていただきました‥」


と、言うので無言で頭を撫でてしまった。

すかさずルルクさんに「中身は成人男性!」と、言われて慌てて手を離したけど。


「いや〜〜、結構早くにリィちゃん寝てくれたんだけど、子供って朝早いの忘れてたわ!朝5時に起きてお化粧されたよ」


ウィリアさんが苦笑いしながら、頬や唇に赤いペンで描かれたことを教えてくれた‥。お、お疲れ様です。ルルクさんはウィリアさんを見上げ、


「それで?何か情報は?」


声を潜めてそう言えば、ウィリアさんは私達をギルドの端っこの席へ誘導した。



「荷物は調べたけど、特に目立った物はなかった。呪いとかないかと思ってそっちも調べたけど、それもなし。ただシヴォンと連絡ができて、ユキちゃんの紋様を描こうとしたけどダメだった話をしたら、「呪い」でもなければ「何か大きな力」がリィちゃんに掛けられている可能性もあるって話だ」

「「大きな力‥?」」



私とルルクさんで思わず言葉が重なる。

ウィリアさんはリィちゃんの頭をそっと撫で、


「魔術か、自分も知らない何か‥って話だ」

「魔術‥」

「そう。でも魔術ばっかりはオレもわからないから。シヴォンに早く来てくれ〜ってお願いしておいた」


それはそうだな‥。

私も紋様ならある程度わかるけど、魔術となるとてんでダメだ。


「ねーねー!お姉ちゃん遊ぼうよーー!」

「あ、はいはい。じゃあお花を持ってきたからおままごとでもしよっか。ルルクさんと」

「な!?」


急に私に振られて驚いた顔をしたルルクさんを、ウィリアさんがニヤリと笑った。



「それはいいな。おままごとくらいできないと困るぞ〜」

「‥どこが困るんだ。俺は不参加だ」

「ええ〜〜、ルルク一緒におままごとしようよー!お父さんやってね!」

「お、お父さん?!」



驚きの表情を浮かべるルルクさんに、思わず吹き出してしまった。

小さい子ってすごいな!ゲームでは人の首をスパスパ切ってたルルクさんも形無しだ。と、リィちゃんは早速摘んできたお花をお皿に載せてルルクさんにずいっと渡し、



「はい!好き嫌いしないでね、お父さん!」

「‥‥‥お父さん」



何処か虚ろな目でお花を受け取るルルクさんを笑わないように必死で堪えた。こ、これは楽しいぞ?!





昨日更新した!と、思ってたら何もしてなかった‥!!


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