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恋愛ゲームのシナリオはログアウトしました。  作者: 月嶋のん
恋愛ゲームの主人公と暗殺者の日常。

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恋愛ゲームの主人公、お世話イベント!3


ルルクさんに紋様を描こうとして、魔力をほぼ使い切ってしまった私。

本日はもう使い物にならないので買い物をしてから帰ろうかと思ったけど、ウィリアさんは仕事もあるし、レトさんはいつものように忙しい。タリクさんとリィちゃんを置いていく訳にもいかない‥。


「タリクさん、リィちゃん、ウィリアさんの仕事が終わるまで、とりあえず我が家へ来ませんか?」

「ユキ!?」

「だって皆さん仕事もありますし‥。私も今日は仕事にならないから」

「それはとても助かります。でも、」

「タリクさん、こういう時は助け合いですよ。ね、ルルクさん?」


じっとルルクさんを見れば、仕方なさそうに小さくため息を吐いて、「本当にお人好しめ」と呟いたけれど、これが私なんで‥。


「よし!そうと決まればお買い物してからお家に行きましょう!」


私がそう話すと、リィちゃんの目がキラキラと輝いた。


「お家へ遊びに行くって事?」

「そうだよ〜。といっても、小さなうちだけど」

「嬉しい〜〜!楽しみ〜〜!」


ピョコピョコ跳ねるリィちゃんを見ると子供らしくて可愛らしいなぁって思う。ウィリアさんと仕事が終わったらすぐに迎えに来る!と、約束をして3人とも私の仕事の籠の中に入ってもらった。


レトさんは済まなさそうに私とタリクさん、ルルクさんに、


「本当になんもできなくて悪いな‥。何か荷物についても調べておくから。あと、そっちも何かあったらすぐ連絡してくれ」

「わかりました!」


ここはどーーんと私に任せてくれ!

これでも3年間、魔の手から逃げ切ってきたし‥多分大丈夫!多分ね!

心配そうな顔をするレトさんとウィリアさんに見送られ、素早く買い物をしてから家に戻る道を歩けば、見つからないように被せておいた布から、リィちゃんがひょこっと顔を出した。



「わ〜〜〜、緑が綺麗だねぇ〜〜」

「おい、無闇に顔を出すな」

「大丈夫だよ〜。おじさんは心配性だねぇ」

「お、おじ‥!?」



ルルクさんが心底驚いたように言うので、小さく吹き出してしまう。

全然若いんだけど、子供からしたら若くてもおじさんに見えちゃうってあるよね‥。リィちゃんの上に被せてある布を少しだけずらして、外が見えるようにしてあげてから、


「外を見てもいいけどね。もし誰か来たらすぐ隠れるんだよ。もしかして怖い人だったら危ないからね」

「そうなの?‥うーん、わかった」

「リィさんは本当に賢いですねぇ」

「えへへ〜〜〜〜!」


タリクさんに褒められて嬉しそうにするリィちゃん。

すぐに褒めて認めてあげるって大事なんだな‥。タリクさんが先生っていうのも本当に頷ける。


「お家に着いたら何するの?あたし遊びたいな〜〜!」

「どんな事をして遊びたいの?」

「えーとね、おままごと?ご飯を作ったり、食べたりするの!」


ご飯を作ったり、食べたり‥。

そう言われて、ドキリとしてしまう私。

なにせここのところルルクさんがご飯を作ってくれるので、すっかりサボっている。サラダ、でもいいかな?と、私の考えを見透かしたような瞳でルルクさんが私を見上げ、



「‥‥焦がすなよ」

「ううっ!!!何も言い返せない!!」



これでも恋愛ゲームの主人公なのに!!

料理がてきめんにできないなんて!とんだバグだ!製作者出てこい!

と、思うも‥、こればっかりは私の不徳と致すところ。なんとか焦がさない料理を作らねば‥と、思いつつ家に戻った。


「ただいま〜〜」

「わ〜〜〜!お家だ〜〜〜!!」


テーブルに籠を置いた途端、飛び出すリィちゃん。

アグレッシブな人形だなぁ‥。タリクさんがポテポテと歩きながら「走り周ると危ないですよ」と、追いかける姿に癒される。ほんわか和んでいると、ルルクさんが私の肩にぴょんと飛び乗った。


「ルルクさん、落ちません?」

「そんなヤワじゃない」

「ヤワ‥とか以前の問題のような気もするけど‥、まぁいいか可愛いし」

「‥‥‥可愛い」


どこか複雑そうな顔で呟くルルクさん。

ごめんだけど、人形である以上可愛いよ?ぽんぽんと頭を撫でてから、リィちゃんの方を見れば、ソファーの上に私のハンカチをいつの間にか敷き、



「おままごとしよー!ご飯はある?」

「えっ」



ご、ご飯って、やっぱり本物を作った方がいい感じ?

どきりとした私をルルクさんがチラッと見て、


「‥今日の昼に食おうとしたサンドイッチが籠に入ってるから、それを小さく切って出してやれ」

「は!そうだった‥!!」


まさに天の助け!!

ルルクさんに感謝しつつ、キッチンで小さくサンドイッチを切って小さな小皿にサンドイッチをのせて出してあげると、リィちゃんは大喜びで食べるふりをしてた。


「タリクとルルクにもあげる〜〜!はい、いただきますしてね!」

「え、」

「い、いや、私は‥」

「食べて〜〜〜〜!はーい、アーン!」


問答無用でタリクさんの口元にサンドイッチを押し当てて、



「わーーーー!!無理矢理はダメ〜〜〜!!」



と、大慌てでリィちゃんを止めた‥。女児、強いな。




本日もお読み頂きありがとうございます!!

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