チベット国2
楠木党を送り込んだ義教は何もしてない訳ではなかった。
同盟を結んだ各国の代表と明とどのように交渉するかを話し合っていたのであった。
どの国も明との対等な関係を結ぶことは賛同していたが、国の歴史、政、宗教も違う為、合意点を探るのは一苦労であった。
「日の本を一つにするより苦労するわ。
それにしても、国の外の広いことよ。
ワクワクするわ。」
独り言た義教は、何回目かの交渉に臨んだ。
朝鮮、黎朝大越、マラッカ王国、アユタヤ朝の代表が集まっていた。
「日の本のものよ。チベットはどうなっている。」
「我が手のものが潜入し、調略を始めたという。もうすぐ、進行できる。それと共に北元からも兵を進める。」
「北元?我が国を苦しめたモンゴルのものではないか!」
アユタヤ王朝の代表が叫ぶ。
「もはやかつてのモンゴルではない。昔の怨讐は忘れてくれ。今は明をどうするかということが先決。我が手のものを明にも送り込んだ。」
「日の本のものは、やることが早い。
ならば、我らは日の本のものに従う。
黎朝大越、マラッカ王国の代表が言った。
アユタヤ王朝の代表は仕方なさそうに従う意思を示した。
「ちなみに明国の皇帝は代替わりしたばかりで、前の皇帝が政に無関心だったようだ。
これぞ好機である。」
「チベットはいかがかな?」
「我が手のものが、チベットの長を少しずつ味方につけ始めたようだ。
もうひと月まてばチベットへ進出できますぞ。
チベットを味方につければ、四方から明に圧力をかけることが出来ますが、いかがかな。」
「よろしい、日の本のものにお任せ申し上げる。」




