琉球王国
世宗と手を結んだ足利義教は、南蛮国へと進出した。
朝鮮国の武官も借り受けた義教は、対馬から鹿児島へ直接向かい、島津氏に話を通して琉球国へと渡った。
この頃の琉球王国の王は、尚思達王であった。
ただ、この頃の琉球王国の王室は王の在位期間が短くやや不安定であった。
義教はそのことを知っていながらおくびにも出さず、琉球王に話した。
「我が国と朝鮮国は、明国と対等の交易を結ぶ為に手を結んだ。ついては貴国とも手を結び、更に南蛮国とも手を結びたいと思っているがいかがかな?」
「我が琉球国は明国との交易との中継地ながら、既に貴国の島津家の支配も受けている。
今更、反対することはない。」
「有難し。ついては願いの儀が…」
「何かな。」
「南蛮国に渡る船をお貸し頂きたい。」
「好きにするが良かろう。」
王の投げやりな態度を気になった義教は、王に提案した。
「政が上手くいってないようですな。我が国より政の顧問を呼びましょう。」
王は少し興味を持った。
「日の本は政が上手くいっていると聞いている。その中身が聞けるだけでもありがたい。」
「わかりました。早速手配いたします。」
義教は、島津家の案内人に文を書き、急ぎ都を届けるように指示をした。
実は琉球国は王の力が弱く、地方豪族を抑えるのに苦労していたのであった。
その問題を日の本の政で抑えられるかは未知数であったが、義教としては、今後の琉球国との関係も考え、なんとかしようと考えたのであった。
その夜は、琉球王の歓待を受け、義教は翌朝、南蛮に向けて出航していった。




