90/104
朝鮮半島4
世宗は足利義教の話しを聞きながら、明の属国でいるのが馬鹿らしくなってきた。
「日本のお方、吾は何をすればよい。」
「簡単なことだ。我らと結び、対等な交易をすること。そして我らと共に明に対し対等な交易を求めることだ。」
「明は大きな国だ、そんな簡単にできるか?」
「我ら二カ国でやる事はない。
他国を巻き込むのだ。」
「他国とは?」
「南蛮(当時は東南アジアの国々を指す)の国々である。
幸い、我らは琉球国を通して南蛮の国々とも交易を行っている。
この国々と手を結んではいかがかな?」
「なるほど、それは良き手だ。
その前にこちらもやらねばならんことがある。」
「なんでございますかな。」
「明国と結びついている臣下の処分だ。
明国にまだ動きを知られたくないからな。」
「では、当方の兵も出しましょう。」
「こちらも信頼できる武官を集めまする。」
「では、こちらの申し出は承知されたということですな。」
「うん、対馬、壱岐を攻めた件をこの通り詫びを入れる。改めて手を結ばせて頂きたい。」
世宗と足利義教は同盟を結んだ。
その夜のこと、足利軍、朝鮮武官の一部が、世宗に批判的で明と結びついている左議政を始めとした臣下の屋敷を次々と襲い、明国には朝鮮と日本が結びついたということは一切知らされることは無かった。




