朝鮮半島3
世宗と足利義教は対面した。
義教は通詞一人を伴って来ていた。
「朝鮮国王に申し上げる。
我らは、貴国と戦いに来たのではない。」
「日本の先の王よ。では兵を率いて何をしに参ったのだ。」
「その前に、一つ誤解を解いておく。
日本を統治するのはあくまでも帝である。
我らはその臣下である。
帝から政と兵部を託されている。」
「では、帝とやらは何故こない。」
「帝は、神事も行う。それを行う為、日の本を離れることが出来ない。我らは帝から委任されてこの場にいる。我らの言葉は帝の言葉である。」
「日の本の事情はわかった。では、最初に聞いたことに答えよ。」
「我らは貴国と対等に交易する為に参った。
いずれ明国とも対等に交易を行う交渉を行う。」
「明国と…明国がそれを許すと思うか?」
「少なくとも、貴国や他の国とが手を結んで交渉すれば道は開ける。
兵はその為に引き連れている。」
「銭をばらまいているのもその為か?」
「いかにも。少なくとも貴国の地方のもの達は我が日の本を受け入れた。」
「なるほど。」
世宗はしばし考えていた。
義教は話しを続けた。
「貴国のことを調べた。宮中内で派閥争いがあるとか。我が日の本では、そのような愚かなことは無くした。」
「愚かか…確かに愚かだ。どのように無くしたのだ。」
義教は、日本の統治の仕組みを話した。
「なるほど、それは興味深い。しかしながら、この国には科挙という仕組みがある。」
「その科挙が派閥争いの元になっているのでは?
しかも朝鮮国は明国が認めねば王になれないという。そんな愚かなことも辞めた方が良い。」
世宗は、絶句した。




