島津攻略始末2
北九州を抑えられた島津家では、連日、評定が開かれていた。
「あれほど強固な結びつきを結んだはずだが、北のほうをあっという間に抑えるとは、御所様の兵は油断ならん。」
「何を言うか!貴公、怖じ気づいたか!」
「いやそうではない。この島津は九州に島津有りと言われたツワモノである。
たとえ、北を抑えられたとて、負けはせん。
しかしながら、万が一ということがある。
万全の策を考えて迎え打たねばならん。」
「迎え打つとは弱気な、こちらから出向いて奴らを追い返してやろうぞ。」
強硬派や受身に立つものらが喧々諤々と意見を出している中で当主 島津陸奥守忠国がやや弱気になっていた。
『あの御所様が選んだ精鋭達だ。やはり只者ではなかったのー
家臣達の手前、弱気なことは言えんし、国衆達も抑える為に強気なところを見せねばならん…』
忠国は内心、頭を抱えていた。
その時であった。
「お屋形様に申し上げます。この島津を攻める先方の大将、楠木何某と菊池肥後守が使者として参っておりますが…」
それを聞きつけた家臣達。
「何!先方の大将。良し!血祭りにあげてやる!」
と息巻いたが、忠国は冷静であった。
「馬鹿者!
使者を殺すだと。そんな愚かなする者は島津家中にはおらんであろう。
これ、使者殿をお通しし、丁重にもてなせ。
良いか、おまえ達。手出しはならんぞ。
使者殿に手出しする者いたら、吾が手打ちに致す。」
その剣幕に家臣達は皆、黙って従った。
数刻後、忠国は使者達の待つ部屋へと向かった。
「お待たせしました。島津忠国でございます。」
「お久しぶりでございます。菊池持朝でございます。」
「お初にお目にかかります。楠木政秀でございます。」
「してお二方には、戦さの前に何用でございますかな?」
「島津殿との戦さを避け、同盟を結ぶことができないかと言う話でございます。」
忠国は、あっさりと言ってのけた楠木政秀の言葉にしばし絶句してしまった。
北九州を抑えられた島津家では、連日、評定が開かれていた。
「あれほど強固な結びつきを結んだはずだが、北のほうをあっという間に抑えるとは、御所様の兵は油断ならん。」
「何を言うか!貴公、怖じ気づいたか!」
「いやそうではない。この島津は九州に島津有りと言われたツワモノである。
たとえ、北を抑えられたとて、負けはせん。
しかしながら、万が一ということがある。
万全の策を考えて迎え打たねばならん。」
「迎え打つとは弱気な、こちらから出向いて奴らを追い返してやろうぞ。」
強硬派や受身に立つものらが喧々諤々と意見を出している中で当主 島津陸奥守忠国がやや弱気になっていた。
『あの御所様が選んだ精鋭達だ。やはり只者ではなかったのー
家臣達の手前、弱気なことは言えんし、国衆達も抑える為に強気なところを見せねばならん…』
忠国は内心、頭を抱えていた。
その時であった。
「お屋形様に申し上げます。この島津を攻める先方の大将、楠木何某と菊池肥後守が使者として参っておりますが…」
それを聞きつけた家臣達。
「何!先方の大将。良し!血祭りにあげてやる!」
と息巻いたが、忠国は冷静であった。
「馬鹿者!
使者を殺すだと。そんな愚かなする者は島津家中にはおらんであろう。
これ、使者殿をお通しし、丁重にもてなせ。
良いか、おまえ達。手出しはならんぞ。
使者殿に手出しする者いたら、吾が手打ちに致す。」
その剣幕に家臣達は皆、黙って従った。
数刻後、忠国は使者達の待つ部屋へと向かった。
「お待たせしました。島津忠国でございます。」
「お久しぶりでございます。菊池持朝でございます。」
「お初にお目にかかります。楠木政秀でございます。」
「してお二方には、戦さの前に何用でございますかな?」
「島津殿との戦さを避け、同盟を結ぶことができないかと言う話でございます。」
忠国は、あっさりと言ってのけた楠木政秀の言葉にしばし絶句してしまった。




