海を抑えよ2
評定が始まる前に話は戻る。
毛利備中守煕元、吉川駿河守経信、三好式部少輔長之、遊佐河内守国助の4人は下打ち合わせをしていた。
「御所様の当初の御命令は
『山陰・山陽攻めの後詰めをしながら四国攻めの準備をせよ。
阿波と伊予から、四国を攻められるようになったら海を渡れ。』
であったが、海を渡るには小早川殿の水軍衆だけでは、難しいことがわかった。瀬戸内の海賊衆を全てこちらの味方につけねばならない。」
「毛利殿、海賊衆は一筋縄ではいかない。
彼らは関銭を取ることと、異国との交易で利を得ている。それをどうする。」
「吉川殿、関銭は既に、陸では御所様の方針で辞めようとしているが、交易の方は彼らの力が必要だ。交易の利で釣るしかあるまい。
楠木党の中には海賊衆と繋がりのあるものもいる。なんとか調略しようではないか。」
三好、遊佐も毛利の言う事に賛同した。
「では、小早川殿にこのお役目をお任せすることで良いかな?」
4人の意見が揃い、大評定は行われた。
評定から一夜明けて、小早川水軍は村上海賊を調略すべく山口を出航した。
4人の武将は、調略をノンビリと待つつもりはなかった。
次は四国か九州かを決める必要があった。
「毛利殿、九州は島津という厄介な敵がいる。
北九州は抑えたが、やはり四国攻めが良いと思うが…三好殿はいかがかな?」
「四国は手を結んだといえ、我が三好は元々は阿波、伊予に地の利がございます。
ご案内はお任せください。」
「ならば、小早川殿の調略がうまくいけば、すぐに四国へ参るとしよう。九州は、楠木党を潜りこませ、島津以外は調略の手を伸ばしておこうぞ。」
毛利煕元の一言で西国攻めの次の方針は決まった。




