関東御出陣6
義教が京都を出陣してから2ヵ月だった。
関東は義教に対抗する為、同盟を結んでいたが、中身が形骸化しており、義教達は個別に撃破することで、残るは、鎌倉公方、足利成氏がこもる鎌倉攻略のみとなった。
義教は鎌倉を前に全軍の進軍を止めさせた。
「皆、吾に考えがある。成氏と吾が直接会って話す。」
周りのものは反対したが、義教は曲げず、成氏に使者を送った。
お互いが足利一門だった為か、成氏も義教の申し出を受けた。
二人は、源氏の守護神とも言うべき鶴岡八幡宮で会うことになった。
お互いの供回りも少数ながら精鋭兵がついて行くことになった。
鶴岡八幡宮。
義教と成氏は対面した。
「御所様、鎌倉公方、成氏でございます。」
「有無、大儀。
同じ足利一門が争うとは、情け無い限りであるな…」
「はあ」
「成氏殿、もはや関東も吾の手で静めた。御主を打つは容易だが、そなたはまだ若い。
一つ提案がある。」
「なんでございましょうか?」
「そなた京都に行き、新しき政のやり方を学んでくれんか?」
成氏はしばし、目が点になっていた。
「新しき政とは?」
「行けば分かる。今までのやり方はもう古い、既に我が子、千々也丸も学び始めている。そなたも学び、私のやらんとすることの後を継いで欲しい。」
「して、鎌倉は?」
「しばし、吾がいる。」
「御所様自ら?」
「なーに、どうせこれから奥州を攻めねばならない。西国は別のものが抑えている。ならば、しばし、武家の政の発祥の地である鎌倉にしばし住むも良いであろう。」
成氏は呆れながらも、義教には敵わないと思った。
「御所様、私の負けでございます。
御所様の仰せに従います。」
この瞬間、義教の関東平定は完成した。




