関東御出陣3
近江での軍議の後10日で飛騨に朝倉教景、織田
久長、尼子清定が足利義教の元に集まって来た。
「御所様、お久しゅうございます。」
教景、久長は、久しぶりに会った義教に挨拶した。
「二人とも、大儀である。吾の代わりにようやってくれている。感謝するぞ。」
「御所様、勿体無き御言葉。御所様のやろうとなさろうということは、これまで誰もなされなかったこと、これをお助け出来るは、我らには栄誉あることでございます。
それよりも関東がことを考えましょうぞ。」
「おー、そうであったな。して関東の動きは如何に?」
「楠木党に動きを探らせましたところ、関東は一枚岩とは言えない模様。
上杉は、扇谷、山内、越後の三家の連携が未だ取れていない模様。関東公方も加わり、関東の諸侯は誰について良いか様子見をしてる状況でございます。」
「なんだ。手を結んだとは聞いていたが、前とは変わっていないようだな。ならばたやすく攻略できるやもしれない。」
「ご油断は大敵でございます。関東の諸侯は土地に対する執着が強いので下手に刺激すると藪を突いて蛇を出すが如きことになりまする。」
「確かに。ならば、こうしよう。まずは、上杉三家を三手に別れて攻略する。関東公方などお飾りにすぎぬ。この上杉を排除するをまず持って関東討ち入りの始めとし、終わりとする。」
「上杉を打つだけにするのですか?」
「左様。さすれば、関東公方は我が足利のもの、吾自ら説き伏せる。残りはお主達が説き伏せよ。」
「なるほど、分かりました。」
大略は決まり、細かな陣立てを軍議にかけ、出陣は明後日とし、その夜は兵の慰労の為、酒宴が催された。




