40/104
播磨進軍1
山陰・山陽遠征軍は毛利備中守煕元、吉川駿河守経信、三木右京進正頼であった。
山陰・山陽道を行くにしてもまずは播磨を抑えねばならず、本来なら飛騨に明るい三木正頼を三木一族を通して播磨の国衆を説得する為に遠征軍に加えていた。
彼らは河内にて軍議中であった。
「右京進殿、播磨は赤松家のことがあり、混乱中と聞いておりますが?」
「播磨の我が一族から浦上、別所、小寺当たりを説得していただきましたが、播磨は力攻めでないと収まらないようでございます。」
「うーん、先は長い、播磨で時間がかかっては御所様になんと申し開きするかの。」
「三木殿、どの国衆でも良いが、こちらにつきそうなものはおらぬか?」
「赤松家は御所様に刃向かおうとしただけに結束が固い。崩すとなると至難の業ですな。」
その時、毛利備中守が思いついたように。
「今、赤松の生き残りはどうなっていますかな?」
「確か次郎法師丸という幼子が、浦上に匿われているはず。」
すかさず、吉川駿河守が答えた。
「三木殿、では、播磨の同族方に噂を流すようお頼み下され。浦上は次郎法師丸様の後見として播磨の全支配を目論んでると…」
「なるほど、それなら、別所や小寺当たりは心中穏やかではなくなるな。」
「わかりました、では早速。」
山陰・山陽遠征軍は謀略から始めることになった。




