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美濃・そして尾張へ2
近江に入って数週間。旧京極屋形。
大和守久長、刑部少輔清定は、楠木党からもたらされた知らせの分析に明け暮れていた。
「大和守殿、美濃は思った以上に分裂が激しい、国衆が味方についたとしても難儀ではあるな。」
「刑部少輔殿、ひたすら待つのだ。こうなると越前を攻めている朝倉殿の動きがより重要になってくる。」
「そうだな。やはりあの手が一番なようだな。」
「既に、弟 良信を先行させておりまする。」
「左様でございまするか。しかし、じっとしてるのも難儀なものでございますな。」
「では、兵の士気を高める為に、今宵は宴でも開きまするか?」
「おお、それは良い。早速、浅井、六角殿にも声をかけましょう。」
その夜は、美濃攻めの為に宴が催され、兵たちにも酒、肴が振舞われ、兵達は戦さの緊張感からしばし解放された。
その宴の後、楠木党の使者が久長の元を訪れて、越前攻略、斯波一族全滅の知らせをもたらした。
久長は、その使者に尾張の良信への伝言を伝えた。
次の日の朝、些か酒が残ってる、尼子、六角、浅井の元へ、織田久長から軍議の申し入れの知らせが届けられたのであった。




