表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪御所奮戦記  作者: ヒデオ
17/104

激戦 大和国6

義教へ向けて出陣した。既に国人衆の抵抗はなく、総仕上げの進軍であった。

しかし、進軍の速度はややゆっくりとしたものであった。

大和までは1日あればいけるところを義教は2日かけていた。

兵達は首をかしげていた。

「おい、おかしくないか?やけに進みが遅すぎる。」

「だいたい、兵量を3日分用意しておけということ自体がおかしくなかったか?

大和は目と鼻の先だと言うに…」

兵達の騒ぎを無視して義教は、知らせを待っていた。


早馬が来たのは、宇智郡の手前であった。

「やっと来たか。」

義教は、使者を通して、何事が告げて返した。

「義承の知らせ通りであった。」

義教は、全軍に臨戦体制を取らせた。


宇智郡に入った途端であった。

先方の物見の兵が、見慣れぬ兵を見つけた。

「あれは、味方か?いや、まだ味方がここにいるはずはない。さすれば、敵か!」

物見の兵が叫んだ。

「敵襲!」

畠山徳本率いる1500の兵であった。

徳本の兵は、義教の兵達が油断しているものと思い、一気に突っ込んできた。

「怯むな、矢を射かけよ!」

義教の号令と共に、多数の矢が徳本の兵に向けて放たれた。

徳本の兵こそ油断していた。

矢が無数に飛んでくることで、兵の足は止まった。


「しまった、備えられていたか!」

徳本が気づいた時にはもう遅かった。

義教の兵は、一気に徳本の陣になだれ込み、白兵戦となっていた。


「押せ押せ、一気に徳本を打ち取れ!」

義教は叫んだ。


堪らず徳本は後退しようとしたその時であった。背後から衝撃が襲ってきた。

「申し上げます。朝倉の兵が…」

「なに!いつの間に…」


義教は、畠山徳本の待ち伏せに気づき、朝倉勢の一部を急ぎ背後に回らせたのだ。


「おのれ!悪御所め!せめて一太刀!」

徳本は前に前に、義教の元へと向かっていった。

その時、一本の流れ矢が徳本の胸を貫いた。


哀れ畠山徳本、名も無き者の流れ矢に当たり絶命した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ