明国3
正統帝と義教は対峙した。
「日の本のものよ。我が国を攻めに来たか?」
「攻める気ならとっくに四方から兵を進めておる。負ける気もせんしな。」
義教は相手を挑発するように話した。
「攻めぬとな。では何ゆえに四方の国と手を結んだ。」
「分からぬか?だから捕虜になるのだ。」
「なに!偉大なる漢民族の皇帝に対して無礼な!」
「その考え方が視野を狭くしているのが分からぬか!」
ますます挑発する義教。
「えーい、無礼な奴。この場で首をはねよ!」
「そんなことをしてみよ。四方から攻められ、そなたの国はあっという間に滅ぶぞ。」
正統帝は内心ではドキドキしながらも虚勢を張った。
「我が漢民族は有能た。世の中心を支配している。四方から攻められても負けることはない。」
義教は挑発を辞めた。
「虚勢を張っても、冷や汗をかかれていますぞ。我らは戦さをしに来たのではない。
先ほど漢民族が世の中心にいると申されたが、その考えは捨て、我らと対等な交易、和を結びませねか?さすれば、強固な結びつきができまする。オルタイトに捕虜になられたとのことですが、オルタイトや北元よりももっと強力な女真族がこの地を狙っているそうですな。」
正統帝はいきなりの申し出に虚をつかれた。
「対等な結びつきとな。」
「まずは、朝貢交易を辞めていただきたい。」
「夷族が…」
正統帝は最後の足掻きの言葉をつぶやいたが、既に目の前の男の言う事に屈していた。
「どのように和を結ぶ。」
「簡単でござる。各々の国から代表がこの地、北京に集まり、約定を結ぶのです。」
「わかった。家臣達は朕が説得する。」
ついに明国は兵を持たずして落ちた。




