10話
それからセシルとは恋の話から本やセシルの好きな馬の話や最近のお菓子の話をした。あっという間に夕方になりセシルが帰る時間になった。
「ありがとうセシル。今日は色々話せて嬉しかったわ。」
「私もよ、ユフィ…。」
「セシルにはティルナード様がいるのに恋の話なんて…。」
「別にいいのよ、気にしないで…ねぇもし私に何かあった時は相談にのってくれる?」
「ええ…もちろんよ!!」
そこへディードが「セシル様…馬車の御用意が出来ております。」
「ありがとう、すぐ行くわ」
二人は庭から玄関の方へ移動し、別れの挨拶をした。
「セシル…また遊びに来てね。」ユーフェミアは泣きそうになりながら言った。
「ええ、また遊びに来るわ。でも今度は私の家に遊びに来てちょうだいね。」
「もちろん。」
「そういえば、もうすぐ王太子殿下の誕生日だから視察から帰って来たらパーティを開くそうよ。」
ユーフェミアは去年もこの季節だったようなと思い出していた。
「私はもちろん参加するけど、ユフィも侯爵夫人だから参加しないと…」
凄く嫌な顔をして
「イヤだわ…行かないといけないのかしら?」
「嫌でも行かないとダメよ!!ウォルシード様は王太子の専属騎士なんだから、諦めなさい。」
「でも…ウォルシード様が同伴を希望されるかしら?」
セシルはユーフェミアのことだから噂のことでウォルシードに迷惑をかけると思い悩んでいると思いアゼル家の執事に向かって
「ウォルシード様に伝えて…パーティの参加は夫婦二人で来ること、いいかしら。」
「かしこまりました。必ずお伝えします」
ディードは返事をした。
セシルはレメール家の執事に急かされ、また会いましょうといいながら馬車へ乗り込み帰っていった。
ユーフェミアは馬車が見えなくなるまで見送った。
いつの間にか側にディードが立っていた。
「奥様…いいご友人をお持ちですね。」
ユーフェミアはディードがそんな事を言って貰えるとは思っていなかったので、嬉しく思った。
「ええ…私にはもったいないくらいいい方なのです。」
「そんな事ないですよ」
そこへアゼル家のメイドが来て
「奥様夕食の準備が出来ております。」
「分かったわ、すぐ行くわ」
ユーフェミアは夕食のあとすぐに自室にこもり、パーティのことウォルシードのこと色んな事を考えていた。あとセシルが「何かあった時は相談にのってくれる?」とった言葉が気になってその日はなかなか眠れなかった。




