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第7話、思考操作と観光ツアー

「マキナ、やっほー!」


 ミミは約束の時間通りにログインし、マキナと合流した。

 

「あっ、ミミ!装備新しくしたの!?」


「そうなんだ~。クエスト報酬でもらったんだよ。空中でも動けるようになるんだ」


「いいね~。後で空飛ぶところ見せてよ」


「そうだ。そのことで相談なんだけど……」


 ミミはマキナに思考操作について話した。


「思考操作っていうのは念じるだけでスキルとかを発動できるシステムのことだよ。

 出力も細かく指定できたりするから使いこなせると重宝するよ~」

 

「便利そうだね。どうやってやるの?」


「ただ心の中で強く念じるの。

 コツは発動したい結果を具体的にイメージすることだよ」


「分かった、さっそく練習してみよう」



 2人は草原に到着すると、ミミの思考操作の練習を始めた。


「結果をイメージする……とにかくやってみよう。ムーンジャンプ!」


 ミミは習うより慣れろの精神でとにかく跳んでみた。

 空中でさらに上昇することを念じる。しかし1回目は失敗した。

 再びムーンジャンプ。今回は空中でもう一度ジャンプするイメージで念じる。

 すると重力に逆らい、ミミの体が浮き上がった。


「ミミ、ちゃんと飛べてるよ!」

 

「やった!成功した!」

 

 ミミは再び、前方へ跳ぶことを念じる。体が前に動く。


「やっほー!」「いえーい!」


 その後は何回か空中機動を楽しみ、地面に着地した。

 前回の反省を生かし、今回はMPをちゃんと管理したのだ。


 

「マキナ、地上から見て上手く飛べてた?」


「上手く飛べてた。でもミミの動きは妖精というよりウサギみたいな動きだったね。

 急に動く方向が変わるところなんかそっくりだったよ」

 

「おお~、他の人からはそう見えるんだ。他には何かない?」

 

「背中のマントが翻ったとき、下から見るとウサギの耳みたいに見えたよ。

 これからはウサギを名乗ってみたら?」


「ウサギかあ……悪くないかもね。

 今日は練習に付き合ってくれてありがとう。

 マキナは何かやりたいことある?手伝うよ」


「そうだなあ……ミミは配達で街のいろんなところに行ったんだよね。

 じゃあ案内してくれない?私も街について知りたいし」


「分かったよ。ミミの観光ツアー、スタートしまーす」



 2人は街へ戻り、観光を始めた。


「ここが商店街。ポーションとか素材とかを売ってるよ。

 この防具も商店街のクエストでゲットしたんだ」


「ポーションが売ってるなら私もお世話になるかも。

 メモしておかなきゃ」


「ここはクランエリア。クランっていうプレイヤー団体を作ったら家を買えるようになるんだって」


「どのMMOにもやっぱりあるよね、そういう機能」


「最後はここ、酒場だよ。街の近くの噂が全部集まるらしいよ。

 正面の広場は露店エリアで、プレイヤーが簡単な店を出せるよ」


「噂が集まるなら、新しいクエストにつながる話も聞けそうだね。

 掘り出し物も見つかるかもしれないし、迷ったらここだね」



「これにてツアーは終了です。お客さん、どうでしたか?」


「これは満点ですね。特にガイドさんが妖精みたいに可愛いのが最高でした」


「それって感想になってないよ〜」



 2人はひとしきりふざけた後、今後の話に移る。

 

「これからどうしようかな」

 

「そうだね……露店を見るにはまだ店が少ないし、酒場に入ってみようよ。

 クエストを受けたり情報収集したりしよう」


「いいね。それじゃあレッツゴー」


 ミミとマキナは意気揚々と酒場へと入っていった。

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