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第25話、新装備とボス再戦

「出た装備は……『拳闘者のグローブ』」


 そう言ってマキナは袋から取り出した装備を見せた。

 

 武器「拳闘者のグローブ」

 物理防御力+5

 魔法防御力+15

 拳を突き出しながら接触で発動するスキルを使用すると、スキルの射程が延長される

 延長距離に応じて威力が減衰する


「やった!射程延長だって!

 タッチ系スキルの使い勝手がよくなる!」


「マキナ、おめでとう!

 私の装備は……『雲踏のブーツ』だって」


 足防具「雲踏のブーツ」

 物理防御力+10

 魔法防御力+10

 上下に大きく移動するたび、MPを回復する


「こっちも当たりだよ!

 上下移動でMP回復ってことは、ジャンプでも回復するはず!」


「ミミのプレイスタイルにしっかりはまってるね。

 それぞれのビルドに合った装備が手に入るなんて運がいいよ、私たち」


 2人はそれぞれ、当たったアイテムを装備した。


 

「それで……残った『防衛者の足甲』はどうしよう。

 足防具が当たったから本格的にいらなくなっちゃった……」


「じゃあ、私に買い取らせてくれる?

『拳闘者のグローブ』で射程が伸びたから、足を止める機会も増えるはず。

『防衛者の足甲』も十分に使いこなせるはずだよ」


「分かったよ。でも、友達からお金を取るのはちょっと気が進まないな。

 別の方法にしない?」


「うーん、確か、これはクエスト報酬でゲットしたんだよね?

 だったら、『ミミのクエストをいつでも助ける権』をあげちゃおう。

 まあ口約束だけど、どうかな?」


「それで行こう。困ったときは呼ぶからね」


 ミミは「防衛者の足甲」を渡し、マキナはそれを装備した。


 

「じゃあ、新しい装備を試しに行こう!

 敵は……草原のボスの角ウサギ!

 あんまり動かないからグローブ攻撃も当てやすいはず!」


「よし、それで行こう。暴れるぞ〜!」


 2人は草原の最深部で角ウサギと対峙した。

 道中、何度かグローブを使った攻撃の練習をしたので、当てることくらいはできるはずだ。


「マキナ、頑張って!」


 そう言うミミは離れたところでジャンプを繰り返している。

「雲踏のブーツ」の効果を試すためだ。


「前も1回倒したから楽勝だよ!トリプルタッチ!」


「今はダメ!」


 マキナは角ウサギにトリプルタッチを飛ばす。

 しかし、その時は角ウサギが雷をまとっていた。トリプルタッチは攻撃者へと返る。

 雷が攻撃を跳ね返すことを知らないマキナは、それをもろに食らってしまった。

 もちろんデバフとともに。


「うわーっ!体が重くなった!HPも減り始めた!」


「雷をまとってる間は攻撃が効かないんだよ~!」


 角ウサギは慌てふためくマキナに対し、突進を仕掛けた。

 それに気づいたマキナは慌てて盾を構えた。

 角ウサギと盾がぶつかり、大きな音を立てる。

 マキナは大きく弾き飛ばされるが、姿勢を崩すことはなかった。


「マキナ、大丈夫!?手伝おうか!?」


「大丈夫!対処方法はわかったから、時間をかければ倒せるよ!

 このゲームでまともに盾で受けるのは初めてだけど、何とかなりそうな感じだね。

 雷は攻撃を反射して、雷が切れると攻撃を始める……じゃあカウンターメインで行こうかな」


 その後は、宣言通りに雷が消えた瞬間を狙い、遠距離からスキルを発動して着実にダメージを与えていった。

 何度もスキルの発動を繰り返したおかげで、『拳闘者のグローブ』と盾の使い勝手をつかむことができた。

 やがて角ウサギが倒れると、ミミが駆け寄ってきた。


「マキナ、お疲れ~。最初以外は安定しててよかったよ」


「ありがとう。ミミの方も装備はうまく使えそう?」


「何とかね。変身状態で、ムーンジャンプも使って最大ジャンプをしたら、MPが200も回復したんだよ。

 クールダウンが明けた瞬間に使い続ければ兎霊憑依の消費MPは賄えそうかな。

 実戦ではそこまでうまくいかないと思うけどね」


「一部でも回収できるなら使い道はあるよ。

 お互いちょっとは装備に慣れたみたいだし、次はもっと高い目標に挑戦してみよう」


「高い目標って……どんな?」


「行ったことのない場所に行くんだよ。森の中に1つ心あたりがあるから行ってみよう!」


「先に進むのは賛成。一緒に頑張ろう!」


 そうして2人は森の中へと進んでいった。

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