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43:山の頂上
〇前回のあらすじです。
『ユノが生きてた』
岳高い山稜の頂に、白い社はあった。
白亜の神殿風と言ったつくりの建物。門番はなく、石灯籠にくべた火だけが入り口を赤々と照らす。
ユノとパンドラは無防備な扉を見あげた。ふたりの身長をはるかに越す大扉。金属のそれには、巨大な樹のようなもようが刻まれているものの、上のほうは明かりが届かずに、見えない。
「入ってもだいじょうぶかなあ」
扉を見あげてユノは隣りの少女に言った。彼女――パンドラは前に歩いていく。
巨大な鉄扉を小さな手が押すと、入り口はあっけなく開いた。
なかは外よりも深い暗闇。
まるで。そんな色の壁紙を貼ったような。
「一度門前払いを喰らってるんだもの。もうなにが出てきても同じじゃないかな」
「……慎重に行こうね」
先行するパンドラに釘を刺して、ユノはつづいた。




