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帰還だけが取り柄の女子高生、ダンジョンで稼ぐ  作者: 愚者さま


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第6話 父からの荷物は、帰るためのものだった

うちのAI、文字数が安定していないっすね

プロンプトは変えてないんすけど

モデルをケチったせいはあるのかもしれないですね


 牛乳を買って帰ると、台所のテーブルに段ボール箱が置かれていた。


 私のリュックより少し大きい。


 送り状の差出人欄には、父の名前があった。


「これ、本当に父さんから?」


 母は味噌汁を温めながら、短く頷いた。


「三年前に預けていた長期保管便。栞が探索者登録をしたら送るように、って」


「……知ってたの」


「荷物があることだけ」


 父がいなくなったのは、三年前だ。


 連絡もない。誕生日も、お正月もない。


 それなのに、私が探索者になった途端に、こんなものだけ届く。


「手続きだけは、相変わらずちゃんとしてるんだ」


「そこは似なくてよかったわね」


 母の言い方は少しだけ刺々しかった。


 私も、それ以上は聞かなかった。


 段ボールを開ける。


 中に入っていたのは、古い灰色のヘルメットだった。


 子ども用の黄色いヘルメットよりずっと大きく、表面には細かい傷がある。額のあたりには、丸の中に三本の階段のような線。


 私のヘルメットと、同じ印だった。


「……これ」


 リュックから黄色いヘルメットを出す。


 二つを並べた瞬間、黄色いほうがじんわり熱くなった。


 母には見えていないらしい。


「栞?」


「なんでもない。たぶん、ダンジョンの物と反応してるだけ」


「“だけ”で済ませることじゃないと思うけど」


 正論だった。


 灰色のヘルメットの内側を調べると、あご紐の根元に小さな金具が縫い込まれていた。


 引っ張る。


 するりと抜けたのは、銀色の薄い札だった。


 表面に、白い文字が浮かぶ。


 『帰還猶予札』


 続いて、説明が出た。


 『設置済みの帰路が消滅する三分前、一度だけ使用可能』


 『帰路の消滅を、三分間遅延する』


「三分……」


 昨日の私は、残り二分で白い扉へ飛び込んだ。


 ロッカーに槍を持っていかれて、走って、転んで。


 あのとき三分あれば、もう少し落ち着いて帰れたかもしれない。


 灰色のヘルメットの下には、封筒が一通あった。


 表に、父の字で私の名前が書かれている。


 少しだけ迷ってから、開いた。


『栞へ。


 これを受け取ったなら、たぶんお前はダンジョンに潜っている。


 止める資格は俺にはない。


 ただ、帰るための時間だけは、最後まで残せ。


 他人を助けるな、という意味じゃない。


 自分が帰れなければ、次に誰かを助けることもできなくなる。


 俺は、それを間違えた。


 札は一度しか使えない。本当に必要なときだけ使え。


 父より』


 短い手紙だった。


 謝ってもいない。


 どこにいるかも書いていない。


 でも、最後の一文だけは、少しだけ父らしかった。


「……本当に、今さらだなあ」


 声に出すと、怒っているのか、泣きそうなのか、自分でもわからなくなった。


 母が火を止める音がする。


「私も、そう思う」


 責めるでもなく、庇うでもない声だった。


 だから、私は手紙を折り直した。


 すぐに許すつもりはない。


 父が残した三分で、危ない場所へ行くつもりもない。


 それでも。


 銀札を手のひらに載せると、黄色いヘルメットの印がもう一度だけ光った。


 『保護対象:真壁栞』


 文字はすぐに消えた。


 私は《帰還猶予札》を、短槍や発煙筒とは別の内ポケットへ入れる。


「明日から、これも持っていく」


「無茶はしないの?」


「しない。これは、無茶をするための三分じゃないから」


 母は少しだけ笑った。


 その日の夕飯は、卵かけご飯ではなく、牛乳を入れたクリームシチューだった。


 父さんが残したのは、たった三分だ。


 でも昨日の私には、足りないくらい欲しかった三分だった。

とんがり帽子のアトリエ

世界観が好きですねぇ

アニメの色彩も好きです。淡くて綺麗


あ、ブクマと評価、コメントお願いします。

あと、おすすめのアニメかドラマ教えて下さい。

地面師は五話とかで挫折しました。

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