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脆弱生物が!

直人が扉の前に来ると無骨な扉に幾重にも魔法陣のようなものが浮かび上がり、それぞれが回転しながら消えていった。

全て消失すると、重厚な音と共に左右に開かれた。


扉が開くにつれて隙間から飛び出す光。


直人「うおっ!?眩しい!?」


リズ《マスター!

   間も無く結界が解除されます!》


直人「お、おう!」


左手で影を作りながら右手に【斬魔刀】を構え油断無くボスを見つめる直人。


徐々に収まる光加減で部屋全体の大きさも把握出来るようになり、そこは横も高さも100m以上ありそうな部屋であった。


ボスのシルエットも見えて来ると、光はやがてボスの中へ消えて行き、ボスは全長20mはあろう

巨大をズシィィン!と部屋を揺らしながら地面に着地した。


直人「すんごい強そうな機動戦士ですね、、」


そこに現れたのは2つある目を赤く光らせ

黒と緑をベースにした光沢ある金属で覆われた

フルプレートアーマー着た巨人というよりは

どちらかと言うと機動戦士的なロボットである。



直人「ははっ、シュナの奴中々趣味が良い

   じゃないか!」


直人が、そう言うやいなや修羅ゴーレムは両手の甲から鉤爪らしき片方3本の数mありそうな武器を出しながら襲い掛かって来た。


ドシューー!!


修羅ゴーレムは背中と足から噴出される謎エネルギーで加速しながら直人に両手の武器で攻撃するが、直人は残像を残しながら全て躱して行く。


直人「いいね!

   重低音の起動音!滑らかな駆動!

   ブースト度にキラキラ光る残留

   エネルギー!!

   敵じゃなくて、是非とも乗りたい!

   乗って、キュピーン!

   そこかっ!とかやりたい!」


余裕である。


避けながら様々な角度から観察し、感心しては

はしゃぐ直人


リズ《マスター楽しそうですねぇ、、》



そこで行われているのは死闘では無く


オモチャ屋で喜ぶ園児の様な直人

       vs

真面目に戦ってる修羅ゴーレム


リズ《あの、マスターそろそろ討伐の方を、、》


やや遠慮気味に戦闘を促すリズ。



直人「まだだ!

   まだコイツの本気を見ていない!」


リズ《そうでしょうか?

   これ以上強くなる事は、、》



直人「コイツはまだ、、、、、

           

       【ビーム】


          を出していない」



アクロバットに後方へ跳躍すると着地後に

キリっとした表情でそんな事を言う直人。


リズ《ビームですか、、それは

    同じ方向に運動する粒子の

      集団が成す流れの事ですか?》


直人「ちょっと何言ってるか分からないが

        大体そんなもんだと思う」


リズ《残念ながらその様な攻撃を

    する事は【無い】と思います》



直人「そんな!?何故だ!

   こんなにも強そうなのに

    ビームも出せないのか!?

    シュナめ!浪漫の分からんヤツだな」

     (言いたい放題だねキミは!)


修羅ゴーレムの頭を飛び越えて攻撃をかわした直人が、空中で嘆く

ちなみにシュナの言葉はスルーである。



リズ《攻撃は近接攻撃のみですが、

   修羅ゴーレムの本領は防御にあり、

   敵からの攻撃は如何なるモノも

   防ぐ強力な結界を瞬時に発動しま、、》



直人「シールドか!?

   ならば、見せてもらおう!

   貴様の盾と!

   我の矛(いや、刀でしょ)

   

リズが言い終わる前に叫び出し、

シュナのツッコミをガン無視してノリノリで

【斬魔刀】に魔力を纏わせる直人


直人「いざ!

   尋常に!!

   勝負ダァァァァ!!」


ズバアアアアァァァンッッ


膨大な魔力を込めた【斬魔刀】を十字に振り抜く

直人。

巨大な十字の刃となり修羅ゴーレムに激突すると

一瞬耐えたかに見えたが、あっさり通過した。


修羅ゴーレムの中心にある擬似コアも十字に切り裂かれた修羅ゴーレムは両目の光を失うとバラバラになり崩れ落ちた。



静寂が流れるボス部屋。



直人「あ、あれ?え?

   終わり?シールドは?

   ちゃんと出す暇あったよね?

   ちょっと!

   シールドに不具合あったんじゃないのか!

   技術班は何やってたの!?」

   


これから始まる攻防に胸をワクワクさせていただけに、居もしない技術班に抗議する直人。



リズ《マスター、

   結界は正常に発動されました。

   単純にマスターの攻撃に

   耐え切れなかっただけです》


直人「えぇぇぇ、、、

   うそぉん、、、マジかぁ、、

   はぁ、、まぁ、、

   【シュナ作】だし仕方ないわなぁ、、」

    (僕の扱いが酷くなってるよ!?)


シュナの抗議を華麗に流すと

修羅ゴーレムを丁寧に回収して行く直人


頭部を回収する際は暫く眺めた後に収納した。



その後何もない広い空間を見回した後、快勝したとは思えないほどの落ち込みでその場を後にした。



転移陣に乗った直人はそのまま高級食堂へと向かった。



高級食堂にて


ソファーに座り軽い食事を注文すると

背もたれに身体を沈めながらラグモクを吸う直人



シュワァンと直人の近くに顕現するリズ


リズ「マスターお疲れ様でした。

   今日はこのままお休みになられますか?

   数日程度であれば刺客モンスターの

   結界強度を上げれば大丈夫ですが、、」


先程のモンスターを直人的には不可抗力で倒してしまってから何処か上の空で様子のおかしい直人に心配そうな顔で話すリズ



直人「あぁ、お疲れさん

   いんや、軽く休憩したら討伐するよ

   そっちがメインだし、

   連戦しても良かったんだけど

   ちょっと緊張してるからさ

   落ち着かせたくてな、、

   数日は持つんだろ?

   シュナには悪いけど少しの間

   頑張って貰うよ」


リズ「いえ、お願いしてるのは

   シュナイダー様なので

   それくらいの事は当然です!」


(リ、、リズまで僕の扱いが、、)


シュナの嘆きが小さく聞こえるが、直人もリズも

気にせず会話を続ける。


直人「あはは、それだけシュナの力を

   信用してるって事さ

   任せても問題無いんだろ?」


天井を見上げながら話す直人



シュナ(勿論、問題は無いさ)


直人「なに、そんなに待たせないよ

   おっ、キタキタ!

   んじゃ、いただきます!」


シュナの言葉に答えてると料理が届き、食べ始める直人。


食べ終わった後は休憩もそこそこに、

偽装の間ー封印部屋へと向かった。






封印部屋の前に来た直人達



直人「アレだな、さっきと変わらない扉だな」


リズ「肯定します。

   先程の仮ボス部屋は

   この部屋をベースに

   作られたので

   そう思うのも当然です」


直人「あ、やっぱりそうなのね

   理屈は分からないけど

   そういや、何か注意点とか

   あるのか?」


リズ「特には無いですが、

   敢えて言うのであれば

   手数が多く、状態異常を引き起こす

   墨を吐きますが

   マスターには効かない状態異常なので

   汚れる心配くらいかと

   それも【魔装】のクリーンを発動すれば

   問題ありません」


直人「そっか、、手数と墨ね

   了解、、、じゃ、行くよ」


リズ「はい、御武運を!」



リズが虚空に消え1人になった直人

【斬魔刀】を出しながら扉の前に立つ

今度は隙間から溢れる光はなく、扉の先には

モンスターの姿がすぐに確認できた。


リズ《マスター、封印部屋の扉が閉まりますと

   モンスターの施してる封印が解けますので

   気をつけて下さい》


直人「了解。

   (封印ね、モンスターを

    封印事攻撃するとなんか

    不都合でもあるんだろうな、

    それにしても、色以外は想定内

     のモンスターだな

    多少変わり種だけど)」



直人の目の前に七色に光る鎖で雁字搦めにされている刺客モンスター、そな姿は直人の世界に馴染みのある【イカ】の姿をしていた。


足は10本以上あり、色は青紫

飛び出した4つの目は猫のような

瞳孔をしていたり

全身にトゲが生えていたりと


知ってるイカよりグロテスクではあるが



パリィィン


次々と鎖が砕け散り、最後の鎖も砕けると

刺客イカは空中に飛び上がりまるで水中に居るかのように泳ぎまわる

恐らくは解放されたのを喜んでいるのだろう


刺客イカ「わざわざ自分から

     俺の封印を解くとはな!!

     しかもなんだお前は?

     もしかして俺をどうにかする為に

     シュナイダーに送られてきた

     脆弱生物か?」



直人「おお、、喋ったな

      イカのクセに」


刺客イカ「はっ!脆弱生物が!シネ!」


空中に漂いながら全身のトゲを直人に向け一斉に発射し先制攻撃した。


数百はあろうかというトゲが直人に向かう



ズガガガガガガガガガ


刺客イカ「ははっ!一瞬でミンチにし、、

               て無い?」


刺客イカは4つの目を

トゲが直撃した筈の直人に向けた。



直人を中心に2mの床が無傷、しかしその周囲は無残にボロボロに砕け散った床の残骸と斬られた跡が残るトゲが散乱していた。

     


ニヤける直人。




刺客イカ「ちっ!脆弱生物が!!」


今度は口らしき場所から大量の墨を吐き出しながら数本の足を直人に向け攻撃した。


一度の噴射で地面を墨雲に変え、直人の居た場所に大人の胴程もある足を突き刺す。



ズガアアアアァァァンンン!!!


数本の足が床を粉砕した直後


グギアアァァァァァァ!?!?



攻撃した足が何故か根本から斬られ、切り口から黒い煙を出していた。



刺客イカ「何故痛い!?何故斬られた!?」



直人「脆弱生物だからじゃないか?」



刺客イカ「!?!?」


いつの間にか頭上に居た炎を纏った直人

【斬魔刀】にも炎を纏わせ振り下ろす


ズバアアアアァァァンッッ



刺客イカモンスターを両断し、それに留まらず炎を纏った衝撃波は床を埋め尽くしていた墨の雲をも消し飛ばした。



スタッと降り立つ直人【斬魔刀】を斜めに振り下ろすと纏っていた炎が消える。


ズドォォォドドォォン。


少し遅れて直人の背後で物言わぬ骸となった

刺客イカモンスターが落ちてきた。











   

   

【ダンジョン管理制御室】



巨大モニターには、直人が着地しその背後で

両断された刺客イカモンスターが落ちてくる映像が流れていた。


ゼニス「わかっていた事ではありますが

    こうもあっさりRANK6を

    それも神であるシュナイダー様

    が封印して抑える事しか

    出来なかったらモンスターを

    倒してしまうとは、、、、」


シュナ「そうだねぇ、、、

    リズには修羅ゴーレムと拮抗してる

    って言ったけど

    修羅ゴーレムは戦闘力10万だけど

    あのクラアッシュ(刺客イカ)は

    戦闘力32万有ったからね

    【魔装】があるとはいえ

    ステータス的には互角の筈だけど

    あぁ、いや、ゼニスの時と

    修羅ゴーレムとの戦闘でまた

    職業増えてたしやや上回っていたかも

    知らないけど

    やっぱり【烈光心】かなぁ、、、

    おっと、、直人に伝えないとね」


ダンジョン管理制御室からシュナの姿が消えると

封印部屋にシュナが姿を現した。



シュナ「お疲れ様!

    流石だね!!

    素晴らしいよ!

    お陰で僕の力も大分戻ってきたし

    凄く助かったよ!

    ありがとう直人!」


両手を広げて抱き着こうとするシュナ



直人「お?シュナか、、って!危ない!?

   き、気持ちは分かったから

   それはやめてくれ

   欧米人じゃないから

   男に抱きつかれるのは慣れてないんだ」


直人に避けられたがジリジリと再度隙を伺うシュナに直人は両手を身体の前でバツを作ると後退りしながら拒否した。


 シュナ「ふむ、残念だね、、

     神の抱擁はこの世界では

     最高の褒美なんだけど

     直人には意味無かったね」


直人「美女なら大歓迎だけどな」


シュナ「美女にもなれるけど、それはリズに

    任せようかな!

    それはそれとして

    僕が直接ここに来たのは直人に

    感謝を直接伝える事あるんだけど

    メインはそいつの魔石を浄化する事

    なんだよね」


直人「不穏な事言うなよ、今更美女に

   なられても困るだけだわ

   リズはもっと大きくなったら

   最高だけどな

   もちろん今のままでも十分最高だけど」


シュナ「何を言ってるんだいリズは、」


シュワン!


リズ「シュナイダー様!

   魔石の浄化をするならば

   お早めにお願いします!

   それだけではありません!

   いつまた強力な刺客が

   来るか分からないので

   早急対策が求められています!

   ダンジョンの強化や

   封印の強化もあるので

   やる事は沢山あります!

   この瞬間を1秒でも無駄には

   出来ませんよ!!」


顕現するやいなや、怒涛の勢いでシュナに詰め寄るリズ。


シュナ「あ、はい」


リズ「では、お願いします

   マスター!」


直人に振り向くリズ


直人「おぉ、なんだい?」


リズ「討伐お疲れ様でした!

   後の処理はシュナイダー様に

   任せてまして

   素材のみ回収します

   その後はゆっくり休みましょう!

   苦戦してないとはいえ

   RANK6を2体も討伐したので

   大幅なステータスアップもしてる

   と思いますので、高級ベッドでの

   休息は急務であります!!」



直人「お、おう、了解です」




直人とシュナは互いに目線を合わせると少し首を傾げた。

   


リズ「ハリー!ハリー!

   お二人共何をしているのですか!

   時間は待ってはくれませんよ!」


直人•シュナ「「は、はい!」」


リズに急かされ慌てて行動を開始する2人


直人は素材を回収すると転移陣まで駆け足で向かって行きやがてリズと共に転移していった。


それを見つめながら空中に浮かせた魔石を結界で覆い浄化を始めるシュナ


シュナ「直人に人型になれる事

    隠してるのかな?何でだろう?

    コミュニケーションに問題無いから

    人型だろうと妖精だろうと

    どっちでもでも良いけどね」



そんな事を呟きながら作業を進めていった。






つづく

   

    

    



   





   



   

    

    


   




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