6 武器
武器、といわれてキチンと思い浮かべれるのが剣しかない。
そして、剣術ならばならっていた。
というわけで、武器は剣に決定になった。
「いいか、ウィンディーネのときと同じように、イメージを強く持て」
「うん、分かった」
手を伸ばし、柄を握るように軽く指を曲げる。
まずは柄から。
綺麗な、モアと同じ水色の、手にしっくりとくる柄。
空中に水が溢れ、私の丸めた手の中で形を取っていく。
私は柄のイメージを思い浮かべつつ、さらにそこから刃を付け足す。
敵を切りやすいように。
誰かを守れるように。
少し曲がった、太刀みたいな剣。
――そして。
「で、きた…」
私の手の中に、剣があった。
凄くしっくりと来て、ちょうどいい重さだ。
「よくやったな」
アヴェルも私の頭を撫で、褒めてくれる。
「ままーすごーい」
モアも無垢な笑みで私を賞賛した。
その後、”水の防御膜”と、”水の弾丸”を習得した私は、モアとアヴェルと三人で宿へと戻った。
…っていうかそっか。
一部屋に寝るのね、みんなで。
モアがいるだけマシかもしれない。二人だったらまぁいろいろと身構えていた。
…と、思ったら。
「モアね、ごはんたべたらね、ママの中にもどるー」
「…へ?」
「モア、うぃんでぃーねだから、ママの中でねるー」
アヴェルに通訳してもらうと、つまり私の中に収容できるよーということであった。
それに、魔力に満ち溢れている私の体内で寝ることによって、体力や魔力を回復させるらしい。
…今日モア一回も魔法使ってないじゃん、とは思ったけどモアはどうしても、というのでそうすることにした。
…ってことは。
アヴェルと二人で寝るのかー…いやまぁ、アヴェルなら安心か。
晩ご飯は宿で食べ(本来なら食べ物がいらないはずのモアもちゃっかり)、一つしかないベットに背中あわせにアヴェルと入ると、意外とすぐに寝てしまった。
なんだかんだで疲れたのかもしれない。
――で。
なぜだか知らないけど、金髪美女さんが夢の中に出てきた。
あーうん、いろいろお話聞かせてもらおうか、女神様。




