31 夢、うつつ
間違えて投稿していたので、さらに加筆。
(お母さん、わたしを見て。わたしはここにいるのに)
(お姉ちゃんばっかりずるい) (どうして?)(わたしだって)
(お姉ちゃんがいるから)(みんなに好かれてるのに、お母さんまでとるの?)
(だいっきらい)(居なくなっちゃえ) (お姉ちゃんなんか)
愛されなかった子供。
見てもらえなかった子供。
それが、×××。
(ねぇ、どうして)(お姉ちゃん、どっかに行ってよ)
(わたしが悪いの?) (できそこない、だから) (お母さん)
(嫌だ) (嫌だ) (嫌だ) (もう嫌だ) (助けてよ)
(お姉ちゃんなんか大っきらいだ) (私をみて)
ひとりぼっちだった×××。
誰にも助けてもらえなかった×××。
そして、罪深き罪人、×××。
だって×××は、*したから。
××××××を、*したから。
「いやぁあああああああアアアアアアアアアアアアっ!!!」
私は飛び起きた。
はぁはぁと息は荒く、鼓動は早い。
ふと下を見ると、ベットだった。
「…モア、モア…?」
私の中にモアはいない。
じゃあ、どこに行ったんだろう。
アヴェルも、どこへ…?
ベットから立ち上がった。
それから、のそりのそりとゆっくり歩く。
違う、早く、歩けない。
体が思うように動かない。腕を見ると、ごっそり肉が落ちていた。かなり痩せてしまっている。
「…お姉ちゃん…」
体がだるく、熱っぽかった。視界は滲んでいるし、眠たかった。
それでも、私はぬくもりを求めて、歩く。
モアを抱きしめたかった。
アヴェルの傍にいたかった。
私を、一人にしないで。
あの頃のように、一人に。
頭を抑えようと顔に手を当てて、気づく。
「…濡れてる…」
あの悪夢を見たとき、涙を流していたらしい。
私は少し苦笑して、部屋の扉を開けた。
広がるのは、広い廊下。
「…どこ…ここ…」
知らない場所、それに、人が一人もいない。
「…モア、アヴェル…いる…?」
寂しくなって、二人の名前を呼んだ。
答えはない。
その代わり、白いものが見えた。
「…ようやく会えました」
「…誰?」
白い髪。それから、薄紫の瞳。
あの死体と同じ巫女服を来た、少女。
「…私は、神無」
「…かんな」
私が繰り返して呟くと、神無はこくりと頷いた。
そして、と神無はいう。
「この神殿の大巫女です」




