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そんな私の別人生。  作者: 久留間水樹
それぞれの出会い編
16/47

14 ギルド



 今日はギルドに認定試験を受けに行く日だ。


 という訳で、朝ごはんをすまし身支度を整えていた。


「そういえば、アヴェルってギルドに登録してるの?」


「…まあ、一応な」


「アヴェルって強そうだもんねー。レベル分けとかやっぱあるの?」


「ああ。レベルが最低ランクでレベル10が最高ランクだ。俺はレベル9というところか」


「すっごーい」


 やっぱアヴェルは強かったんだー。


 なんとなく一安心。


 私はイーリスの店で買った青を基調とした戦闘服を着て、前水で造った剣を腰にさしつつモアを呼び出した。


「モア、まだ寝てるの?」


「うーん、ままー、おきるー」


 珍しく寝坊したらしいモアが、のそのそと私の手から水流となって表れ、人型に形作っていく。


 モアはいつも手の中からでてくる。そっちの方が楽ならしい。一般的には影から出てくるらしいが、これは人それぞれなのかもしれない。そのわりに私の中へ入るときはすっと影に溶け込むのだが、どういうことなのだろう。

 

 ま、モアにまかせるけどさ。


 モアに昨日習得した水で物を”創る”業で私と同じ戦闘服を着せてあげたら、なんかすっごい喜ばれた。ぴょんぴょんしてる。


「じゃあ、いこっかー」





 ギルドはここから30分というところだった。


 アヴェルが言うには支部らしい。けど、支部といっても5本の指に入る有力なところらしいので、


「…え?」


「…ままー、なんかおしろー」


 親子(義理?)そろってぽかんと呆然。


 …なにこのでっかいお城。


 珍しくアヴェルが吹き出して、「お前たちなら、本部を見たとき気絶しそうだな」と笑っていた。


 ついでに、本部は首都にあるらしい。うわー、見たくねー。


 これ以上立派な城とかいらないんじゃ?


 っていうか、なら王宮ってどんだけ豪華なんだろう…。


 アヴェルに連れられて中へビクビクしながら入った。ああ、なんか逃げ出したい。


 一階は依頼に行くために必要な武器や食料などのお店が手前に並び、奥の方に受付所があるのだそうで。


 受付所まで歩くと、美人さんが出迎えてくれた。この国美人率多いなー。


「はい、ギルドへの登録ですね。これからいくつかの質問に答えていただきますがよろしいでしょうか」


「はい」


 よろしいでしょうかもなにも、聞かなきゃ登録不可能じゃん。


 と、ツッコミたくなるのは抑えてっと。


「では、お名前をお聞かせください」


「アクアです」


「おいくつでいらっしゃいますか?」


「15歳です」


 死んだときの年齢ね。


「属性は何ですか?」


「属性…?」


 私が首をかしげていると、アヴェルが助け舟を出してくれた。


「普通は初めて”覚醒”が現れたときの力の属性を言うんだが、また説明してやる。お前は水神のホーリーだから水だ」


 ありがとー。


 あとでちゃんと質問するねー。


「という訳で水です」


「では、妖精または妖獣はいますか?」


「えーっと、水妖が一人」


「属性とお名前は?」


「多分、水でモアです」


 水妖って言うくらいだから水だと思う。


 間違ってたらアヴェルが訂正してくれてるだろうし。


「分類はどうしますか?妖精使いですか?」


「分類?」


「妖精使い、妖獣使い、魔法使い、剣士などですね」


「えーっと、魔法と剣を両方使う場合は…?」


「その場合は魔剣士といいます」


「じゃあそれで」


「では、モア様は別に登録させて頂くことになりますがよろしいですか?」


「あ、はい」


 私が頷くと美人さんはもう一枚紙を取り出した。モアの分かな。


「モア様の分類はいかがなさいますか?」


「多分魔法使いだと思います」


 魔法使ってたし、この子が武器を使っている様は見たことがない。


「では、所属はどの部に致しましょう?」


「所属ですか?」


「狩猟部、配達部、戦闘部、開発部など自分にあった依頼が届きやすいようにするための措置です。もちろん、配達部にいて戦闘部の依頼を受けることも可能ですので、一番自分にあうと思われる依頼がきやすいような部をお選びください」

 

「えーっと、モアも私も戦闘部に入ります」


 狩猟部だと、動物の皮とか肉とか剥ぎ取らなきゃいけないし、生け捕りにする必要だってあるかもしれないので、その技術は私にはないため不可能だし、神殿にいかないと行けないから、あっちこっちを動き回らなければならない配達部も無理だろう。開発部などもいわずがもがな。


 あの世界で科学の点数は目にも当てられないものだったからなぁ。


「分かりました。では、6階にあがって認定試験を受けてください」


 6階に上がるために用いられたのは魔法で動くエレベーターの紐とかがないバージョン、と言えばわかりやすいだろうか。そのエレベーターモドキは円筒型だった。


 それに乗り、6階まで一気にあがる。


 6階に着くと小さな女の子が私達を待っていて、「付いてきて」といって歩きだした。私達もそれに続く。


 6階は沢山の部屋があり、中で沢山の人間が認定試験を受けているという。落ちるものもいるそうなので、油断はするなとアヴェルに言われた。


 女の子は一室の前で止まり、後ろに付いてきた私達に説明した。


 いわく、何回かランダムに選ばれたフィールドでやはりランダムに選ばれた人間と戦うそうだ。


 ランダムに選ばれるということはとてつもなく強い人間とも当たる可能性があるということで、女の子は「覚悟はいい?」と聞く。



 私がもちろん、と頷くと、女の子は扉を開けた。

 

 




これも一回消えました…

パソコンに嫌われてるとしか思えないです。なんでだ。


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