8 連れ
「ままーだいじょぶ?」
目を開けると、モアが私を覗き込んでいた。
…あれ?確か私の中で寝てたような。いつ出たんだろう。
「モアの言うとおりだ、大丈夫か?ずいぶんうなされていたが」
あー、そうだったのか…
「おこしちゃってごめんね」
「いや、大丈夫だ。悪夢でもみたのか?」
「うーん、悪夢というよりは、御告?」
「何!?御告をみたのか!?」
え、何かその反応びっくりなんだけど。
御告ってそんなすごいものなのかな?まぁこの女神様に初めてされたけど。っていうか厳密には御告じゃない気もするけど。
「うーん…金髪の女神様」
「世界を統べる女神だと!?」
え、あの人そんな凄い人だったの?
転生させたとはいえいろいろドジやらかしてくれたのに。
「何を言われたんだ?」
「”冥界に行って反乱止めてこい”」
多分そんな感じ。
アヴェルが口をポカンと開けてる。…可愛い。じゃなくて。
「で、各国の神殿にいって、力集めろって。その道中に仲間見つけろーとも」
「神殿か…」
なんでアヴェル難しそうな顔してるの?
「風神と水神の神殿なら俺とお前が加護を受けているから快く迎えてくれるだろうが、問題は炎神の神殿だな。水神と炎神は険悪だというし、まず快くは迎えてくれないだろう」
…え?ちょ、ストップストップ。
「アヴェル私に付いてくるの!?」
アヴェルはきょとんと私の方を見て
「当たり前だろう」
だぁーっ!このお人好しが!
モアが暇そうに私の膝の上に乗っかってきたが、今はそれどころじゃない。
「なんでわざわざそんな巻き込まれにくるの!?それになんとなくだけど危なそうだし!やめときなよ!大丈夫、私一人で頑張るし!」
「面倒を見るといったのだから、普通付いていくのが道理ではないか?」
違うと思います。
「それに、風神の神殿なら、俺が行ったほうがいろいろいいと思うぞ」
「でも…」
「案ずるな。俺はそこそこ強い。お前を守る盾くらいにはなるさ」
そんな騎士みたいなこと言わないでーっ!
「モアもいるし、大丈夫だよ、私は」
「なら、お前は神殿に行く道はわかるのか?」
「うっ…ひ、人にきくよ…」
「国同士をわたるときに証明書が必要なのは分かっているのか?」
「そうなの!?」
「この世界でちゃんと生きられるのか?」
「……分かった、付いてきて」
アヴェルはなぜか嬉しそうな顔をした。…あーもー。
お人好しも、度がすぎると馬鹿なんだよ?
「じゃあ、お前に生きる術を叩き込んでやろう」
「何そのスパルタ!」
…でも、なぜだか嬉しかったのは、ここだけの話。
恋愛フラグ立ちまくり…(笑
でも、ほかにも立てようと思っています。三角関係、キライじゃないぜ←




