表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダージュ・オブ・ゲーヘント  作者: ラツィヲ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
69/76

第十三章 無縁 一話

第十三章では、ダージュの生い立ちについて語られます。

できるだけコンパクトに書くつもりですので、何卒よろしくおねがいします。

 結論から言おう。


 ダージュは万能薬だ。


 紙に書かれた内容の最初に、この様に書かれており、一体なんの事か分からないマチルダ。


 息を呑むように続きを読んでいく。


 ダージュは、どんな病すらも罹らない。


 しかも、ダージュの血は、血液型に関係なく輸血できるだけでなく、難病に罹っている重篤患者すら治癒してしまう。


 専門家の間では、ダージュの血を(りゅう)(けつ)(じょう)と言い、ダージュには(りゅう)(しゅ)と言う、新たな種族として認知されていた。


 モチーフの竜は、遥か古の文明の空想上の生物。


 竜は病にかからない、不老不死に近い生物として称えられていた。


 科学者たちは、ダージュに人類存続の立役者になる逸材だとして、アメリカで独占されていた。


 だが、これはアメリカのごく一部の科学者にしか知らない。


 三十年以まえの昔の話。


 ダージュはどこにでもいる一般家庭の平民だった。


 ダージュの両親は、子供であるダージュを溺愛し、ダージュもまた、その愛に答えてきた。


 よく笑い、よく泣き、よく食べる。


 幸せで充実した毎日を過ごしていた。


 だがある日、ダージュが交通事故に遭い、右足の脹脛(ふくらはぎ)を切ってしまい、怪我をしてしまった。


 幸いなことに軽傷で済んだ。


 ここで医師が、念のため健康診断も兼ね、ダージュから採血を取る事に。


 医療機関がダージュの血を調べていると、明らかに普通の人間の血とは異なる成分が含まれていた。


 普通の人間の血の成分は、液体成分、(けっ)漿(しょう)が五十五パーセント、個体成分の(けっ)(きゅう)が四十五パーセント、トータルで百パーセントの血液で占めている。


 だが、ダージュの血は血漿が三十五パーセント、血球が二十五パーセントの計、六十パーセント。


 そして残り、四十パーセントに人間や動物とも違う成分の血液。


 個体でもなければ、液体でもない成分。


 更に、その謎の血液には、水分やタンパク質、赤血球や白血球などは含まれておらず、どの科学の部門の成分にも該当しない、未知なる成分が検出された。


 その未知の成分だけを抽出しようとしても、不可能だった。


 謎に満ちた血液と成分。


 そこで医療機関は、科学者にダージュの血を資料付きに輸送し、調査を依頼した。


 科学者たちもお手上げで、誰もが眉を顰め(さじ)を投げる始末。


 誰もが諦めかけた。


 そんな中、一人の科学者が、面白半分で、マウスにダージュの血を射ち込み、実験して見る事に。


 それは無断で、その科学者のみが秘密裏に行っていた。


 時が経ち、三年後。


 そのマウスの寿命が迫っていた。


 念のため、そのマウスを解剖し、胆のうなどの臓器を調べる。


 だが、これと言った変化はない。


 科学者は、大して他のマウスと違いがない事に呆れ、実験を止めようとした。


 しかし、そこで更なる展開があった。


 ダージュの血に興味が湧きだした、もう一人の別の科学者が、別の可能性を見出した。


 それが病に効くかどうかと言う検証だった。


 その科学者の名はジギリ・ペンドラゴラと言う若い男。


 ジギリは行為で一匹のマウスのサルモネラ菌を増幅させ、病に罹らせた。


 病に罹ったマウスにダージュの血を投与して、数日たった日に、マウスの血を顕微鏡(けんびきょう)で調べると、サルモネラ菌が一定数の数値にまで下がっていたのだ。


 これはもしやと思い、今度は人間で実験したくなったジギリは、科学者をやりながらその裏で売人と関係を持ち、人身売買にまで手を染める。


 一人の人間を買い、家の地下牢獄でその人間に行為でガンに罹らせ、ダージュの血を投与する。


 すると、ガン細胞は死滅し、その実験台になった人間は、一命をとりとめた。


 ジギリはますます、ダージュの血に飢え始めた。


 その頃ダージュは、六歳くらいの子供だった。


 ダージュの居所を掴んだジギリは、ダージュを誘拐しようと企てる。


 深夜、ダージュの家に忍び込んだジギリは、深夜にも関わらず起きていた両親を殺害。


 その後は家の寝室など探したが、ダージュの姿は無かった。


 「くそっ!」


 苛立ちながらもジギリはダージュの家を出ていく。


 次の日には、ダージュの両親の遺体が発見され、偶然にも、祖父母の家で泊まっていたダージュは助かり、祖父母がそのままダージュを引き取った。


 ジギリは捕まり、死刑となる。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

今回の投稿はここまでです。

次回からも是非ご一読ください。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ