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転生人語  作者: 岩田 ヒロ


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転生人語 #006 ― くるま (運転に滲む男の癖と恋の相性)―

 昔から、男の性格はふとした仕草や癖に表れるものだ。前世でも今世でも、女性たちはそうした小さな違いをよく見抜いてきた。今は「くるま」の運転でさえ、その判断材料になっているようだ。


 ***


 あたしは免許は持っているけど、ほとんど運転はしません。助手席専門です。男の子たちが運転する「くるま」に乗るのが好きです。そして、あたしは彼らの運転で、彼らの性格や、あれこれの相性まで分かる自信があります。


 まず、乱暴な運転をする男の子は間違いなく、あれも乱暴で独りよがりでした。今は運転が乱暴な人とは絶対に付き合いません。


 急ブレーキや急発進が多い人は、普段の行動も気まぐれで行き当たりばったり。最初は刺激的で楽しいけれど、だんだん疲れてきます。


 車間距離が短い人、ブレーキが遅い人もいました。オカマを掘って相手にペコペコ謝り、警察を呼んで、あたしは助手席で申し訳ない顔をして座っていたこともあります。その後、彼は反省して車間距離を取る努力をしていましたが、しばらくすると元通り。こういう癖はなかなか治らないものだと思いました。その後、あたしは彼とお別れしました。


 記憶に残る丁寧な運転をした人が一人います。前の車が急ブレーキをし、彼も急ブレーキを踏んだ瞬間、

「ごめんね」

と言って、あたしの胸をそっと左手で押さえてくれたのです。あたしが前に倒れないように。あれは忘れられません。


 周りに車がいないと分かると、急に加速してみせる人もいました。ジェットコースターみたいでドキドキして、あたしはこういう人も好きでした。


 「くるま」を綺麗に保つ人は、着ている服も清潔でした。高い「くるま」に乗っている人は、身につけているものも高かったです。乗っている「くるま」で年収はだいたい分かります。


 今の彼氏の運転ですか? そうですね、助手席に座っていてもストレスを感じない程度に上手です。あたしは運転だけで彼氏を判定しません。でも、乗っている「くるま」やその運転で、だいたいのことは想像できます。


 ***


 そもそも、車の運転にはその人の癖や気分が無意識に表れるものだ。

 昔から「無くて七癖」と言うように、人の本性はふとした瞬間に滲み出る。前世でも今世でも、女性たちはそうした小さな違いを敏感に感じ取ってきたのだろう。


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