転生人語 #018 ―旅がくれる成長のかけら ―
旅は人を成長させる。わしもまだ、行っていないところがたくさんある。常に新しい土地、空気に触れていたい。
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昔から行ってみたいと思っていた念願の宮古島に行ってきた。サーフィン仲間、二十名近くの旅だ。
風が吹く宮古島は、僕たちにとっては天国のような島だ。車で島を一周できるので、北風でも南風でも、どこかでサイドからクロスオンの風に乗れる。
真っ白な砂は珊瑚の化石が風化してできていて、その砂と太陽の光と海が混ざり合い、海岸線はエメラルドグリーンに輝く。東洋一の美しさと呼ばれるのも納得だ。
プレーニングしながら海底を覗くと、黒い岩や茶色いテーブル珊瑚が見えた。昔、マウイでウインドをした時のことを思い出す。マウイはもっと日差しが強く、海底に映った自分の影を鮫と勘違いし、逃げても逃げても着いてくる影にビビったことがある。きっと宮古島も夏は海底に自分の影が見えるのだろう。
食べ物も大満足だった。コンビニはファミマしかないが、あちこちにあるので便利だ。朝昼のおにぎり、サンドイッチ、ビールに困ることはない。小さなお店の宮古そばも美味い。
夜は沖縄風居酒屋で、泡盛と炭酸、あるいはサンピン茶の入ったピッチャーで宴会だ。いちいち水割りなんて作ってられないのが南国っぽい。サンピン茶は沖縄版ジャスミン茶で、本家よりマイルドでうまい。ゴーヤチャンプルは当然として、海ぶどう、もずくも食べた。てびち(豚足)、ラフテー(豚バラ)、ソーキ(あばらのスペアリブ)は柔らかくて美味しい。
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最後に、宮古島の観光やウィンド・サーフィン・ビジネスと自然保護について考えてみる。こんな美しい海があるのだから、もっとマーケティングすれば多くの観光客を呼び込め、ビジネスとして利益が得られると思う。ウィンドのショップやレンタルも充実させれば、閑散期の冬でも多くのウインド・サーファーが集まるだろう。
コロナ前の2020年には世界的DEFIのレースが開催されたのだが、継続して誘致してほしい。閑散期をどう凌ぐかが、海や山のリゾートビジネスの肝だ。余談だが、工場もラインで作るものが流れていないと赤字になる。稼働率80%以上でないといけない。そのための戦略が必要だ。
ただし、それに伴い自然破壊が起こる可能性はあるし、事故も起こる。どのような発展の仕方がいいのか――これは島民のみなさんがどうしたいかの意思で決まることで、僕のようなアウェイの人間が言うことではないのだろう。
ただ、もっと日本人が生産性高く、もっと趣味で遊ぶ文化がアメリカやヨーロッパのように浸透すればいいなと思う(彼らは一ヶ月ほどの夏休みやクリスマス休暇をとる)。そのためのひとつとして、宮古島がもっと多くの人を魅了してくれればいい。そして、少しでも多くの人がハッピーを感じられるように。そして、ウインド・サーフィンの人口が増えていきますように。
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そもそも、「かわいい子には旅をさせよ」とよく言われていた。インターネットで画像ばかり見て、行った気になっているなんてもってのほかじゃ。他人と比べて、より多くのリアルな経験をしている人が、わしは好きだ。
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