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地上10センチから世界を征する 剛腕の左のアンダースロー  作者: 伊藤ライリー
ニューヨーク・ヤンキース編
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99/304

第99話:若干だが行き詰まった弟壮太郎を囲んで意見交換だ!

実は、弟が初勝利を上げるのに苦労していた

ニューヨーク・ヤンキースに移籍した左のアンダースロー橘周と弟である橘壮太郎。


前回は、橘周が開幕戦を3者凡退に抑えて初セーブを記録したところまで。


弟の壮太郎は3戦目に先発し、5回2失点ながら敗戦投手になった。次は中6日で6回1失点と好投するも、勝敗付かづ。気合入れまくった3戦目は、コントロールがままならず、6回4失点で2敗目。


前日は、兄の橘周もまさかのホームランを浴びて同点に追いつかれて、初のセーブ失敗。5試合投げて3セーブで勝ち負け無しと悪く無い成績なのに、気の短いヤンキースファンの間では、「兄弟揃って、期待外れかも」「どっちか1人で良かったんじゃないか?」といった声が早くも聞こえてきた。


試合の無い日、トレーナーの高井も含めて、橘周の部屋に集合した。


周「ヤンキースのファンもメディアもせっかちだなあw」

高井「壮は打線とのかみ合わせがねーー」

壮太郎「こんなことなら、周が外野で先発して、点取って、その後クローザー

    してくれれば良いのに(笑)」

周「はは!それは20代でないと無理だな(笑)。まあ若くてもクローザーが

  先発で野手で二刀流するのはまあ有り得ないな。特に俺が無理してケガ

  でもしたら即引退だな」


しかし、相当な飽き性の橘周は、まだ野手として出場が無いことに、少し欲求不満状態になりつつある(笑)。


壮太郎「まあそうだろうね(笑)。さて、俺はどこを改良したら良いのやら」


若い壮太郎は、人気球団でファンやメディアが最も厳しいヤンキースに飛び込んで、地に足が着いていない感じだ。この日は、動画を見ながら、また身振り手振りで1つ1つ意見交換をして、いくつか本人も納得できる改善点が見えてきた。


壮太郎「ちょっとスッキリしたよ。後は、インコースギリギリにビシッと投げ

    られるかだね?皆顔が怖いからね(笑)。でももう、そんなこと

言っていられない。どりゃー、クソがーって投げないとね」

周「そうそう。もし、インコース攻めてマウンドに向かいそうなバッターが

  いたら、俺が速攻ジャンピングニーパットをお見舞いするぜ。胴回し回転

  蹴りだと大ケガさせるからな(笑)」

高井「やめてくれ、俺も含めて日本に強制送還になるから(笑)」


非常にいい休日になった。


そして翌々日、壮太郎の4回目の先発マウンド。そろそろ1勝しないとまずいなあと考えるのはヤメダ!


とにかく自分らしいピッチングを思う存分披露しよう!


この日は、ストライクをどんどん取り、バッターを圧倒していく。1-0のまま8回もマウンドに上がった。


初勝利なるか!

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