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地上10センチから世界を征する 剛腕の左のアンダースロー  作者: 伊藤ライリー
メジャーリーグ編
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90/304

第90話:メジャーリーグ6年目のポストシーズン登場!

ドジャースは、ポストシーズン(プレーオフ)に突入した。


セットアッパーのエース橘周と、クローザーのヘイグの役割について微調整があった。ヘイグはもちろん基本勝ちゲームの9回中心だが、橘周は6~8回の中で柔軟に登場することとなった。


それは、まずポストシーズンがピッチャーへのプレッシャーが強く、先発ピッチャーが5,6回しか持たないことが多いために、橘周に早めに登場させて、試合をピリッと締めたいから。


もう一つ理由があった。それは橘周と対戦したバッターに、同じ試合でヘイグと対戦させたいため。それは2人があらゆる意味で真逆の投手だから。橘周は、サウスポーのアンダースローピッチャーで、地上10cm当たりから投げ、高めのウェイトが高い。ヘイグは195cmの右ピッチャーで、真上から投げ、低め中心にボールを集める本格派。ここまで真逆なケースは史上初のこと。


同じ試合で橘周と対戦した次の打席でヘイグと対戦したら、かなり違和感を感じる・・・ぐらいに全く真逆のピッチャーということだ。なので、6回か7回に橘周が投げると9回に同じバッターがヘイグと対戦することになる。


橘周もヘイグも回跨ぎを含めて勝ち試合で好投を続けた。ポストシーズンの最初から最後まで無失点だし、他のリリーフ投手も頑張った。


それには、やっぱり橘周の存在が多きかった。登板する投手をリラックスさせ、尚且つプレッシャーを逆に楽しむようフォローし続けた。但しプライドが高いヘイグには、緊張を気合が上回るように、鼓舞し続けたのだ。


おまけで、皆をリラックスさせるために毎日橘周のパントマイム教室もブルペンで行われたwww。


また今年のポストシーズンでは、野手としての出場は一切しなかった。




だがしかし、ワールドシリーズでは、惜しくも3勝4敗とワールドチャンピョンにはなれなかった!


残念だ。でも橘周のセットアッパー&クローザーとして復活したシーズンは、最後まで崩れることなく投げ続けることができ、充実していた。


これで橘周のメジャーリーグ6年目は終わった。


さあ、来年もドジャースのユニフォームで試合に出るのか?別のユニフォームに変わるのか?腰に爆弾を抱え、来年35歳になるだけに、ドジャースも他のチームも悩ましい判断が必要になるのだ。


「いつの間にかおっさんになっちまったなあ(笑)」とボソッと呟いた。


来シーズンの去就がどうなるか???

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